光に包まれた寂しい街で、もうあえないあの子の残骸をみる
青信号で一斉にどこかへ向かう人の大群。ぼくもきみも、この街の限りなく小さな一欠片にすぎない。欠片を合わせて運命を作りたがるくだらないぼくたちは、いつでも繋がりを求めては蠢いている。儚いなんて言葉が似合わないくらいにぎっしりと詰められた光の粒たち。いつでも少しうつむいて早く歩くのは、ぼくだけがこの街から見放されている気がするから。一夜限りの友人達と繰り返される一夜限りの遊戯。回る世界と希望に似た唄、ぼくたちは夜の底に引きずり込まれる。
気づいたら会えなくなっていく人ばかりだね。