偽物のドレスで着飾って
わたしたちは少しはやく大人になりすぎたのかもしれない。
まだ幼いままの心を誰にも抱きしめてもらえなくって、だから自分で自分を祈るように抱きしめていた。
骨が折れるほどつよくつよく、窒息するまでわたしはわたしを抱きしめている。
何度越えても訪れてしまう残酷な夜。
ひとつだって無くしたくないわたしたちの大切を奪うのはいつだって自分自身の幼い心だった。
綺麗なものを綺麗なままで保つことができなくて、無責任に汚してしまう。
根拠のない希望と、無理やり貼り付けた強さで作られた、わたしの