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インターネットの海に揺られて
きみが生涯二度とあの子のことを思い出さなければいい。わたしはあの子を思い出すときのきみが嫌いです。恋が生まれては死んでいく。きみはインターネットというどうしようもない異空間でまだあの子のことを探している、呪いをかけられたように迷い込んでいる。きみは誰かを救おうとすることに救われている、誰かに優しさを与える度に。猥雑な情報で溢れるインターネットで孤独を紛らわす、SNSという遊戯できみは。子供みたいに泣いているね。きみは誰も殺したくないと言いながら自分自身に刃を向けることをやめない。そのままでいいよ、生きていてね。浮遊する魂を捕まえてはひかる方へ投げる。正しいを知るための知識なんて全部ゴミだ、きみの信じたものだけが本物だよ。生き方が記されていた生命線はとっくのとうに薄れて消えてしまったね。インターネットを漂流しながら今日もきみのゆめをみる。
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