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誰かのマイルールに縛られず、従業員も会社も成長できるルールで、活き活きと働けた瞬間

天職とは、自分の正義や信念で生きられることではないだろうか。
例えば、自らの専門知識や、お人好しな人格、やり方はズルくとも取引を成功させる能力など。自分のもつ正義や信念が通用する仕事が天職だと思う。

私にとっては、
誰かのマイルールではなく、組織としてのルール作りが出来ることで、
従業員各々が活躍できる環境になったとき、私の信念が叶った瞬間で「天職」だと感じる。
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「底辺と高さが同じ、三角形と正八角形があります。どちらの面積が広いでしょうか。」答えはもちろん、正八角形。
会社は、三角形つまりピラミッド型だといずれ滅びる。それは、成長しないから。
だから、多角形型になっていくように、つまり、面積が大きくなるようにみんなが能力を発揮できる組織にしていくためのルールをつくる。
それが私の仕事だ。
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ルールがあると窮屈に思うかもしれない。しかし、窮屈なのはルールがない場合の方。ルールがない中で沢山の人が働くと権力者のマイルールが横行し、誰かの価値観に従わざるを得ずかえって窮屈になる。
そして、このような不利益を受けるのは個だけではない。組織は人の能力が発揮できず、イノベーションを阻害され、会社は生き残りが難しくなる。
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例えば、ルールのない学校で1年3組の先生が「シャープペンを使ってはいけません。髪の長い女の子は2つ結びにしてください。」という。
ピラミッド型の学校組織はみんなで考えたルールではなく、先生が仰ったマイルールが絶対として拘束される。

数学の得意な春夫君は、試験でシャープペンを使えなかったため思うようなスピードで計算式を書けず、本来の能力が発揮できなかった。

おしゃれ好きな夏美ちゃんは、毎日2つ結びばかりで、自分に似合う髪型を見つけられずモデルのオーディションで自分を出せなかった。
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このように学校全体のルールがないと、誰かのルールに従わざるを得ず、春夫君は能力を発揮できないし、夏美ちゃんは自分を知ることができない。

シャープペンが危険と考えるなら、ずっと禁止ではなく授業以外でのみ禁止にすれば足りるし、
髪が邪魔と考えるなら、邪魔になる体育の時間だけ結べば充分。
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このルールは、子供の頃の私のクラスで実際にあり困ったもの。シャープを武器にする子供も極端に髪が長い子もいなかったのに。

春夫くんが数学が得意でその能力を発揮できれば他にも数学が得意な子が学校に集まるし、
夏美ちゃんがモデルとして活躍すれば「自分も」と思う子が学校に集まる。
こうして個の活躍が学校の成長になる。

仮にそうならなくとも、自分を知ろうとし、知った自分の能力を発揮しようとする活気あるところに人は集まる。人が人を呼び組織は大きく元気になる。
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会社にも大きく元気な組織は必要。それは次世代に生き残っていくため。

例えば、契約書の承認ルートのルールがないとする。
内容を知りたい上司が「一々自分に説明するように」といい、それに従えば、英文で冊子のような膨大な量の契約を日々締結しているのだから、仕事は進まない。結局「ご自分でお考え下さい」となるが、仕事が回ってきた上司は出来ないからやらず、働かなくなる。
また「誰が結んだ契約か」をみんなで承認しないと、能力を発揮した人が分からない。結果、上出来な契約は上司の手柄、悪い契約は部下の失敗にされ、本来成果を得られる人の能力が評価されなくなる。そして、能力ある人ではなくズルい人ばかりの組織になる。
ズルい人ばかりの組織で損した人は去っていく。
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だから、誰もが自分の能力を知って、活躍するにはルールが必要。それは誰かのマイルールではなく、組織全体でみんなが能力を発揮するためのルール。

ルールをつくる仕事も組織にはある。
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学校や職場で、誰かが決めたマイルールに従わざるを得ず、能力を発揮できず、窮屈な気持ちになったり、理不尽な思いをしたことはないだろうか?

窮屈な気持ちにならず、誰もが伸び伸びと活躍するためにルールが必要。
そして、ルールをつくる仕事によって働く人が天職にいる状態を保全するこができたと感じた瞬間こそが、私にとって自分の仕事が天職と思うときである。

とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)