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大雑把な人の気持ちも、神経質になる人の気持ちも分かる〜アルコール消毒が出来ないを伝えてから代替手段を採る

思い通りになる他人はいない。しかし事が健康に関わる感染症となると、人は他人に自分と同じ価値観を要求することもある。

子供がいる友人の過度な対策も分かるし、長引く流行に飽きて雑になる人の気持ちも分かる。
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ドアを開けるときも、かごに入っているフォークを取るときも、友人は私に小さなアルコールを差し出す。

初対面のある男性は、直箸で鍋を突き、かき混ぜる。

同僚は家族がコ○ナでも出社する。

誰もが異なる意識と家庭環境を持って生活をしているから、感染症対策のどれが正しいとか、悪いとかは決められない。無論、同じ価値観を他人に要求することも出来ない。
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私は、アルコール消毒が苦手。特定の種類のアルコールを手にかけると赤く腫れる。キレイに洗い流しても、痒くなって掻いたためにできた発疹は数週間治らない。

だから入場時にアルコールスプレーをかけられるとき、「痛いかな?」と怖くなり、手を引きたくなる。

しかし、服屋に入るときも、レストランの入口でも、アルコールを免れることはなかなか出来ない。

他方で、一緒に店に入る友人やショップ店員、ウェートレスが、「アルコール消毒して」と思う気持ちもよく分かる。

自分の店に殺菌無しで立ち入られるのは不快だろうし、友人もなんとなく嫌と感じることだろう。

そこで私は、店に入る前には「アルコールの種類によっては発疹が出来て腫れるので、手を洗ってくるから待っていてください。」と言うようにした。
そもそもコ○ナ前から電車の吊り革を触ることに抵抗があり、手を洗うことが人よりも多かったから、アルコール消毒を回避して手を洗うことは私には負担ではなかった。
しかし、これまでは無言でアルコール消毒をせず、勝手に手を洗いに行っていたから、周りの人にはアルコール消毒を回避しているだけで代替手段を採っていないと不安に思われていた。
だから、周囲の人々に「清潔感がない」=コ○ナの危険があるとの誤解を生んでいたのだった。
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行動と理由を伝えるようになってから、偏見の目や敬遠の雰囲気が消えた。
よく食事をともにする友人は率先して紙石鹸や軟膏をくれるようになった。
また「実は自分もアルコールが苦手」という理解者もいた。

他方で、分かってくれない人もいる。「嘘だ」と言われたこともあるが、それでも自分の健康を守るにはアルコール消毒の回避が必要だから仕方ない。
……………
感染症の流行から4年、1日あたりの死者数は過去最多を更新した。にもかかわらず、外出の禁止も人数制限も撤廃された。死者数が最多にもかかわらず感染防止対策が講じられない中で、観光客も増えるばかり。ともすると、これまでで最高に危険な状態かもしれない。

だから自分で自分を守るしかない。そして周りの人にも安全を伝えないと、安全とわかってもらえず敬遠されてしまう。

私の清潔のマイルールは「アルコールを使えない」と伝えてから、代替手段として手を洗いに行くこと。
こうして周りの人々に不信感を持たれず自分の健康も守っている。

とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)