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我慢を続けても状況は良くならない。だから諦めずに話し合いたい。

朝6時。暑さで目覚めるもクーラーのリモコンが見当たらない。夜中に付けては消してを無意識のうちに繰り返し紛失したのだろう。
「勘弁してよ」と自分に思いながら、起き上がってベットマットの下まで見る。わずか数分で滝のように汗が流れ、リモコン発見時には、まずはシャワーを浴びねばならぬほど悲惨な状態だった。

暑い。真夏の今もカイロをするほどの神経痛でクーラーが不向きな私ですら、クーラーが必須となっている。
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先日、こんな真夏でもクーラーを入れることができず、命を失った女性のニュースを耳にした。子供が語るその理由が、同居する夫がクーラーを嫌ったから逆らえず、暑さを我慢したからと言うではないか。
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話は反れるが、前職の私は、自分さえ我慢したら上手くいくと多くのことを呑み込んできた。
契約書の雛形作成について、部長が「甲」「乙」の記載を辞めて、「一方当事者」「相手方当事者」に記載を変えるように注文した時は、
「流石にないよ。こんな雛形にしたらクレームの嵐だよ。絶対にいや。」と思いながらも、異論を唱えた後の激昂振りを想像し呑み込んだ。
案の定、翌日の受信メールは100を超え、批判メールで溢れたが、部長の怒りよりはマシと思った。

いつの間にか呑んでいるうちに、私は部長の言いなりの生き物になっていたのだ。まるでペッパー君のように。

もしこの部長が家に居たのなら、私もクーラーを諦めるところまで詰められていたかもしれない。
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生きていると、反論が苦痛になることがあるし、我慢することもある。しかしその諦めの継続によって、他人はこいつは自分が支配できると思い込む。そのうちに自分がどうしたいかではなく、どうしたら怒られないかを基準に思考するようになる。そうしていつの間にか、他人の都合の良い人間として気付きた時には自分を奪われかねない。
遂には命まで奪われることもある。

前職の時、私は呑むことを選びすぎていつの間にか、他人都合で生きていた気がする。
寒くても職場でひざ掛けさえ使えないほどに。
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それでも、私は自分の意思に従って行動出来る自分になりたかった。転職先の現職では日々討論があるし、婚活では押しの強い男性にも会う。

その時、昔の私は「自分が我慢したら丸く収まる」と思って呑んでいた。しかし今は、一呼吸おき、言葉に変える。
どっちが正しいとかじゃなく私はどうしたい?自分の心の声はどこにある?と考える。
それは決して、「部長の怒り」と「その他大勢の怒り」のどちらが恐いか、といった利益の比較ではない。

そして、日が経とうと、億劫でもはっきり伝えたり、拒絶もしている。
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クーラーを切った部屋にいると、わずか数分で息が絶え絶えになる。
息が絶え絶えになるほど我慢しなければならない暮らしはどれほどの恐怖であっただろうか。
伝えても伝わらず、諦めて何十年も我慢した先が「ありがとう」ではなく、室温40度近い部屋であったならあまりにも哀しい。

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NAPDAISUKIさん、いつも美しい写真をありがとうございます。とても癒やされています。


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