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【ステイ・ホーム日記4】4月12日

雨が降る音を聞きながら今日の日記。日づけが変わった24時。ここ数日この時間帯になると坂本美雨さんがLIVE配信を開始する通知が届く。いつも決まって深夜この時間。今日はその通知をタップして、BGM代わりに聴きながらわたしはずっとPCとにらめっこして検索をかけていた。シトシト雨が降る音、美雨さんがささやくようにポツリポツリと話しかけてくれる声、やさしく奏でるオルガンみたいな音色、この時間にふさわしい静かで心が落ち着くインスタLIVEで、不安な日々の中で疲れたり、塞ぎ込がちな心をやさしく労ってくれるような時間が流れていた。生活を整えるために早くベッドに入ろうと思っていたけれど、この時間が心地よくて結局最後まで聴いていた。途中地震が起きた。茨城が震源で23区は震度3。コロナウイルスで先が見えない混乱の今、もし大地震が起きたら…と思うとこわくてこわくて仕方がなかった。心臓が飛び出しそうになるのをおさえてじっとしていると、だんだんまた美雨さんの世界に引き込まれていった。

自主的なロックダウン生活を始めてから当然、仕事は家でするようになった。わたしはPCデスクを持っていなくて、いつもベッドの上でPCを開いて原稿を書いている。このスタイルは嫌いじゃないけれど、必然的に腰よりひざの位置が高くなる。この状態だと腰に負担がかかってしまってよくないと聞いてPC用デスクを買うことにした(この生活は長期戦になりそう)さてどんなデスクを買おうか。デスクを探すにも外出できないから空いた時間に画像検索していろんな商品を見た。せっかく買うなら気に入ったものを部屋に置きたい。限られたスペースに合うちょうどいいサイズ感、シンプルでつくりがよく、表面がツルツルに加工されたものよりも触りここちがよくて木肌を感じられる素材を生かしたもの。理想のデスクのイメージはどんどん膨らんでいく。あらゆる検索をかけてみて、ある程度の結論が見えてきた。デスクは横長で奥ゆきが浅いバランスが理想。わたしの部屋におけるサイズだと横幅は長くて100㎝。奥ゆきはかなり浅いけど、50㎝くらいあればいい。天板は天然木で、木そのもののぬくもりや風合いが感じられるもの。パイン材やホワイトアッシュ材のような明るくて、木目や節が主張しすぎないもの。脚の形もたくさん見たけれど、飽きずに長く使いたいからシンプルなものが落ち着く。しっかりとしたものづくりをしているメーカーやブランドがつくっているもの。理想をまとめるとひとり暮らしの部屋が小さいということもあって気に入ったデザインにはサイズが合うものがない。W120〜140が主流の印象で100㎝は既製品では少ない(あるけれど表面がツルツルに加工されていて木のぬくもりが消えてしまっている) シンプルだけど気の利いたデザインは値段も張る(これはしょうがない)。理想を詰め込んだデスクをオーダーすることも考えたけれど予算が15万円はすると思う。今の家にずっと住むことはないと思うとオーダーするなら今の部屋用サイズではなく、自分好みのサイズでオーダーしたいなぁ。なんて考えていると一瞬で日が暮れてデスクのことを考えただけで1日が終わっていく。今日はそういう日だった。

いつからか時間が砂時計のようにさらさら流れるようになって、わたしはいつもなんとなく焦っている。砂時計は止まらない。あっという間に1時間がすぎる。やりたいこと、やらなければいけないことはたくさんあるのにうまくこなせない自分が歯がゆくて、だからデスクひとつを選ぶのだって本当はさっさと決めてポチってしまいたい。エイっと。

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