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【通訳・翻訳】会社で通訳を頼まれたらどうする?~初心者でも上手な通訳を成功させるための秘訣とは~

私がやっている複業の中でも、一番長くやっているのが通訳です。

私の通訳経験としては、学生の頃からアルバイトで英語とロシア語の通訳をやっていて、現在タイに移住して3年目でタイ語通訳を始めました。

言語がネイティブ並みにペラペラじゃないと通訳はできないのか?

私は大学は外国語学部に通ってアルバイトでも通訳をしていましたが、帰国子女でもなければ、長期留学もしたことがありません。タイ語は学習歴僅か2年ちょっとで通訳を始めました。

みなさんも、少し英語がわかるというだけで、「英語できるなら通訳して」と言われて困ったこと、ありませんか?通訳できるほど上手じゃないのに、と卑下する必要はありません。コツさえつかめば、高度な語学力がなくても通訳は可能です。

そこで今回は、初心者でも上手な通訳をするために覚えておきたい大事なこと3つをご紹介します。

1、通訳前の事前準備を怠らない

まず通訳を行うとき、大事なのは事前準備です。プロの同時通訳者でさえ、原稿を事前にスピーカーからもらいます。

まず通訳をお願いされたら、原稿をもらうことは厳しいかもしれませんが、ざっくりと何を話すのかという議題と、どの結論にもっていきたいのかという終着点を事前に聞いておくようにしましょう。

例えば営業目的の打ち合わせの場合、まず会社や商品の打ち合わせから始まり、価格の提案、交渉になるでしょう。その分野の知識が自分にないと思ったら、少し調べておくといいでしょう。専門用語を覚える必要はありませんが、調べたことをメモして手元に置いておくだけで、自分の安心材料にもなります。

2,センテンスを短く切り、メモを取る

通訳には「同時通訳」と「逐次通訳」の2つがあります。同時通訳は、国際会議などでよくみられる、スピーカーと通訳がほぼ同時に話す通訳です。ほとんどの方が会社や組織で必要になるのは、スピーカーが話した後に通訳が話す「逐次通訳」だと思います。 

逐次通訳はスピーカーが話したことを覚えてすぐに訳すという、リテンション能力(短期記憶力)が必要です。話すことに慣れていないスピーカーは、センテンスを切らずに話し続けてしまうことが多いです。長いと思ったら「ちょっと一旦切ってください」と言ってこまめに訳したり、必要に応じてメモをとるのがよいでしょう。メモに集中しすぎると耳に注意がいかなくなるので、あくまでも重要な単語や数字を書き留めて置く程度の、かきなぐりで構いません。

3,意味を訳すのではなく、意図を訳す

逐次通訳では、一字一句逃さず直訳することよりも、スピーカーの意図を伝えることが求められます。そのためには、難しい単語や表現を知っていることはあまり重要ではありません。スピーカーが何を相手に言いたいのかを、わかりやすく自分なりの言葉で訳せばいいのです。

スピーカーが難しい言葉を使って、その意味を調べてそのまま直訳したことろで、聴き手にとってもわかりにくいままです。自分がわかる簡単な言葉で言い換えたほうが、ずっと伝わりやすくなります。

「難しい言葉を使わずに意味が伝わる文章をつくる」練習には、本を読んで日本語力を鍛えるのと、日本語を他言語に翻訳する作文をやってみるのがおすすめです。このあたりの学習法については、また別の機会に詳しくお話ししますね。

経験がなくても恐れずに、自信をもって、堂々と通訳しましょう!