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世界がピンチだった2020年、諦めていた働き方にチャレンジしてみた話。(出向して福井移住編。)

お久しぶりです!2020年5月に、アソビュー株式会社から「災害時雇用維持シェアリングネットワーク」でランサーズ株式会社に1年限定で出向し始めて8か月。今、私、実家の福井県で働いています。世界中がピンチだった2020年、諦めていた働き方を一つ実現できたチャレンジについてお話します。(「出向するまで編。」「出向してから編。」はコチラから)

1.福井移住したきっかけ

アソビューに入社した2019年。憧れだったデザイナーズマンションに住み始めました。家賃は、新卒1年目にしてはちょっと背伸びしたけど、最高に大好きな部屋での生活、友達も頻繁に呼んで飲み会をしたり、この家に住む幸せな生活のために仕事を頑張っているみたいな部分もちょっとあったり。

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ところが2020年3月、コロナで在宅ワーク中心になり、さらに5月からランサーズに出向してからは一度も本社に出社して仕事したことはなく、完全に家でフルリモートワークの生活に。自粛期間だったこともあり、家族にも友達にも会えず、ずっと家でひとりぼっちで正直ちょっと病みました。6月末に一度家族に会いたいなと、少しコロナが落ち着いたタイミングで1か月実家に帰省して働くことにしました。

 ・ 「福井で、家族のそばで働くこと」

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お正月ぶりの家族。祖父母もみんな集まって食事をしました。ほぼ丸々3か月ぶりに大好きな人と直接会って話せて、心がぶわ~~っと満たされていくのが分かりました。そして、実家の福井でリモートワークを初めて1週間後、大好きだった祖父が突然天国に行ってしまいました。ちょうど私が福井にいたこともあり、最期はたくさんお話ができました。小さい頃から色んな楽しい経験をさせてくれ、ステーキハウスを創業して沢山のすごい景色を見せてくれた、家族を幸せにしてくれた身近な偉人。ビッグでかっこいい、大好きなおじいちゃん。自粛期間中、東京の家でずっとひとりぼっちだった私のために、ビデオ通話ができるようにと買い替えたスマホで「元気にやってるか~」「寂しくないか~」「頑張ってるんやなぁ」と慣れないビデオ電話をかけてきてくれたのは祖父でした。ほぼ毎日のように、24年間で一番よく話した期間だったかもしれません。5月末には、私が手書きの数字で書いた楽譜を見て、毎日練習したピアノを弾く動画を、自分で撮ってスマホで送ってきてくれました。感動して、嬉しくて、1人で東京の家で泣いたのを覚えています。大好きな祖父との突然の別れに、心にぽっかり穴が開いてしまいました。一家の太陽だったおじいちゃんの死で、家族も深い悲しみに包まれました。東京で就職を決めたときに諦めた「福井で、家族のそばで働くこと」、なんとか実現できないかと考え始めました。

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 ・ 「新しい働き方」への壁が壊れてた

そんな風に考えるようになったのは、出向先のランサーズで私が配属されたチームの皆さんが、それぞれの生活スタイルに合わせて思い思いに働いていたことがきっかけでした。長野でママをしながら働いていたり、世界一周しながら働いていた先輩がいたり。一緒に働くフリーランスの人は、海外にいたり沖縄にいたり古民家で農業しながら働いていたり。ランサーズに来て、「新しい働き方LAB」に関わらせていただいて一緒に働くうちに、私も「新しい働き方」に対する壁がどんどんなくなっていました。「東京のベンチャーで働きたいなら、東京にいなきゃ」「会社員なんだから会社があるところに行かなきゃ」という先入観は、いつのまにかどこへやら。室長に相談すると、「おう!行っちゃえ~!」と明るい一言。8月に東京の家を引き払い、福井移住を決めました。

2.フルリモートで働くってどんな感じなの?

 ・ フルリモートのコミュニケーション

チーム(私の場合、とても優秀な先輩にぺったりつかせていただいている形なので2人きりですが)のMTGは週に1.2回。今追いかけているミッションに対して、途中共有や相談事項があれば実施、なければスキップというスタイル。そして、部の定例MTGが週1回あり、そこでは部全体の予実の確認や案件の相談などが行われています。

コミュニケーションツールは、

社外とのMTG / 大きめの定例・・・ZOOM
チームの先輩とのMTG、差し込みの相談・・・Google Meet
日々のやりとり・・・slackのチャット
その週のTodo管理 / MTGの際の議事録・・・Googleドキュメント
予実の管理 / 検証の進捗報告・・・Googleスプレッドシート
資料の共有・・・Googleスライド

を使っています。同時編集できるGoogleのツールには、本当に助けられています。困ったことがあれば、遠慮せずに先輩の空き時間を押さえて相談します。事前に相談内容やわからない部分をドキュメントやスライドにまとめておいて、自分なりにできているイメージを伝えたうえで、ヒントをいただいたりします。slackでホウレンソウをするときは

【○○について質問】【△△のご相談】【共有】など見出しをつける
・文章ではなく箇条書きに、番号やラベリングを活用
・過度な丁寧さよりも、相手にしてもらうべきことが分かりやすいように
・結論→背景→参考 の順で書く

など、まだまだ鍛錬中ですが、かなり気を付けるようになりました。すぐに声をかけて相談したり、やっていることを自然と把握してもらえるわけではないので、考えていることや会議で決まったことを資料にまとめたり、相談事項を組み立ててから話す癖は付いたように思います。

 ・ フルリモートの仕事のしかた

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任せていただく仕事は基本的に、何かミッションが下りてきて、それを実現するための方法を考え、企画し、必要なら周りを巻きこむ準備をし、必要なら予算をもらい、実際に仕組みを作って、自分でメルマガで宣伝をして、自分で実際に動かして、結果を報告する といった形が多いです。相談に乗ってもらったり助けてもらったりしながら、基本的には企画から実行まで全て自分がプロジェクトリーダーになって進めます。ミッションは、「新しい働き方LABのTwitterを、新しい働き方に興味がある人たちにとってもっと有益な場にして」「フリーランス向けの稼ぎ方講座がもっと多くの人の学びになるよう、参加者数を過去最高にして」「コミュニティがよりよいものになるよう、MTGを活性化させて」など様々。それを実現するための企画を考えて、実際に稼働させて仮説検証するまでが仕事です。

たとえば、

【ミッション】Twitterを、新しい働き方に興味がある人たちにとって有益な場に
【実施した企画】「フリーランスつぶやき選手権」を開催
フリーランスって個人戦なイメージだけど、実はみんな同じようなことでつまずいていたり、同じようなことを考えていたりするかも。共感できることで仲間を感じれたり、発信し合うことで刺激になったりフリーランスの発信って面白いな!と感じてもらえたり。新しい働き方LABのTwitterがそんな場になればいいなと、この選手権を企画。これまで4題出しましたが、今のところフォロワーは+100人!まずまずです。「自己紹介で悩むのは自分だけかと思ってたけど、みんな同じことで悩んでると分かって面白かった」「この方の働き方が、憧れだし刺激です!」などの声もちらほら見つけ、ちょっと手ごたえも。フリーランスの皆さんや、新しい働き方に興味を持っている皆さんにとって有益な場にできるように試行錯誤していきます!

とか、

【ミッション】フリーランス向けの稼ぎ方講座の参加者数を過去最高に
【実施した企画】初回無料の体験講座を企画、LPを制作
私がランサーズに出向して今の部署に配属されてすぐ、この講座を受けさせてもらったときに「めちゃくちゃいい講座だし受講料分は簡単に取り返せる内容だけど、いきなり入金して申込って言われたら悩んじゃうかも」ともったいなく思ったのがきっかけで、配属されて3日目のときに自ら室長に企画書を出して実現したもの。過去受講生の体験記や受講後の実績データ分析をしたものを元に、無料講座の中でやる内容を講師の方と考え、告知のメルマガを書き、当日もサポーターとして参加しました。90名の申込と高い注目度、さらに本講座の申込者数UPや満足度UPに繋がり、次回以降も実施が決まりました!
LP制作では、どんなつくりにしたら魅力的に見えるか、ワイヤーを作って構成を考え、使うワード選びや過去受講生のデータ取得など、初めてのことばかりでしたが、先輩方に助けてもらいながら進めました。その意図をデザイナーさんに伝え、提案し合いながら形にしていく場面では、私自身見せ方のノウハウは持っていないので、マーケティングに詳しい方やデザイナーさんとビデオ通話やスライドを使って共有し、学ばせてもらいつつ形にしました。アイディア段階だったものから、このプロジェクトに予算をいただいて実際に人を動かして形にするところまで経験させていただけた機会でした。

他にも、コミュニティ活性化のために、掛川の古民家での合宿を企画し、半年間のそれぞれのアクションプラン発表会をしたり、士気を上げるため人生初の書道パフォーマンスもしたりしました(?)

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 ・ フルリモートって実際どうなの?

ここまで動いてみて、フルリモートだから何か不便ということはほとんどないです。与えられたミッションに向き合い、進めていく中での助けやアドバイスをもらいつつ、自分で考えながら自分の手で進めていく力が少しずつついてきたように思います。私は、出向という形で、ある意味「留学生だからこそ」な役割をチームの中で与えてもらっていると思っています。何か問題があるところに入っていって、それを解決する方法を、これまでランサーズにあった常識ではない常識を持っている私が、どうするとよいか考えてやってみる。そういう風に動かせてもらっているので、毎回のミッションに対しても自由な発想で挑戦させてもらえるし、どんどん新しいミッションに向き合うことができ、その度に必要な思考やスキルを鍛えられています。与えられたミッションが自分の中でちゃんと理解できず、解決する方法のイメージが全く湧かない時もありますが、その時はとことん先輩たちに壁打ちをしてもらい、イメージできるまで思考します。ひとつひとつのミッションは小さくても、それを自分の中で理解して、解決方法を考えて企画して、運用できるよう準備して、実際やってみて、結果を分析するという仮説検証のルートを1人で最初から最後まで追わせてもらえることで、思考から実践まで学べることが多いんです。たくさんの経験をさせていただいて、本当に感謝しています。

ちなみに、コロナの影響でまだ一度しか実現していませんが(理想は2か月に1回くらい)、たまに1週間ほど東京に滞在して会社に顔を出したりもします。やっぱり、顔を合わせて話せるのっていいですからね。これは、出向元のアソビューの新卒会のときの写真です。「南部ちゃん今どんな仕事してるの?」「南部ちゃんの働きっぷりがアソビューの刺激になってるよー!」「福井で完全リモートで働けているノウハウ教えてー!」とたくさん声をかけてもらえてすごくパワーチャージされました!やっぱり、違う環境で働いているけど、全然会えないけど、同期や先輩たちの存在は大きいし大切です。心の支えになってます。たまには会いたいな。

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3.出向期間も残り3か月、何をやり遂げるか

今いる部署は、会社が今後力を入れてやっていくことをまずやってみて仮説検証する特攻隊のような部署なので、私にも3月までに一つ、ある仮説検証に対して「方程式を完成させる」というミッションがあります。これはもちろんやり遂げたいのですが、それとは別で、もう一つ絶対にやり遂げて出向期間を終えたいものがあります。それは、今年の「新しい働き方フェス」(※リンクは去年のもの)をプロジェクトマネージャーとして成功させることです。初開催の去年は、1000人規模のオフラインイベントで、多くの企業様にスポンサーになっていただき、トークショーや企業ブースを会場に集めて非常に盛り上がりました。今回、ランサーズに出向してこの部署に配属されたとき、「最後、南部ちゃんにこのフェスを最高責任者としてやってもらいたい」と言っていただいていた、私の出向期間の最後の大仕事であり、恩返しと成長の大チャンスです。

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今回は、コロナの影響もあり、開催自体どうするのか、何度も何度も話し合いを重ねました。会場は?スポンサーは?コンテンツは? 去年のように倣ってもできないことが多すぎて、やると決めるまでも、やると決めてからも、問題が山積みでした。でも、私自身が、まさか自分には関係ないと思っていた「新しい働き方」を始めて、「新しい働き方」への壁が壊れて、別にすごい人・意識高い人だけがやるものじゃなくて、みんな自分の働き方を自由に考えていい、働き方なんてこの世にいくらでもあって、「なんかすごい人」「向こう側の人」だけが自由に働いてるんじゃない、別に誰だって私だって「新しい働き方」してみてもいい、しなくてもいい。遠い世界の話じゃない。そんなことを伝えられるようなフェスをしたい。

いろんな人を巻き込みながらやっていこうと思っています。「なんかすごい人たち」だけがやれることだと思っていた人たちに、「自分も考えていい」「自分も選んでいい」ということを知ってもらえるように

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イベントのテーマ決め、会場手配、コンテンツ設計、スポンサー営業、登壇者の手配、運営スタッフ募集、広報、制作物や配信の手配・・・こんな大規模なイベントの責任者なんて、もちろんやったことありません。フリーランスが集まってできた実行委員の皆さんと一緒に、本当に一から作っていきます。ドキドキだけど、これをやり遂げる。そして一回りも二回りも成長して、ランサーズにしっかりと恩返しとインパクトの置き土産を残して、アソビューに必要とされるような人になって帰りたい。今、とっても燃えてます。

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最後までお読みいただきありがとうございました!「スキ」をもらえるととっても励みになります!💛

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