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【映画05】スクール・オブ・ロック(2003)


「名前は聞いたことあるけど、観たことないな~」って作品ありませんか?

私にはあります。それも、たくさん。
最初の記録として書いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』もそうでした。

そしてこの作品もそのひとつ。
観たあとにスッキリできる映画ないかな~と探していたときに名前がヒットしました。よく聞いたことがある作品にハズレはないはず!
結果としては、なかなか面白かったです。あとは言うまでもなく、音楽も最高でした。


※この記録にはネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。




◆あらすじ

ロックバンドのギタリストとして活動していたデューイはライブの派手なパフォーマンスが原因でバンドから追い出されてしまう。かつては共にバンドマンとして夢を追っていて現在は補助教員として働いているネッドの家に居候させてもらっているけれど、家賃も払えない状態。そんなときネッドに名門の私立小学校から臨時教員の依頼が来たことを知ったデューイはネッドに内緒でなりすまして働くことに。最初は生徒たちに教えることに対してやる気のなかったデューイ。しかし、音楽の授業で楽器を演奏する生徒たちを見て才能に気づき、彼らとバンドを組んでコンテストに出ることを思いついてロックの授業をはじめる。


ロックな先生が最高!

とにかくデューイのキャラが大好きでした。冒頭のライブシーンでの熱すぎるパフォーマンス!まるで私のイメージの中のロックバンドのギタリストがそのまま出てきたみたいで思わず笑ってしまうほど。
いちいち動きが激しくて、ロックについて語らせるとうざすぎるほど熱いけど、ロックをここまで愛せるという部分に関しては尊敬できます。
最初はこんな先生ありえないと思っていましたが、意外と生徒たちの才能を褒めて伸ばしたり、役割を与えたりしている姿を見ていると「もしかして先生に向いてるかも?」と思うようになりました。
大人がよくやりがちな上から目線ではなく、子供と同じ目線で(精神年齢が子供だから?)接しているのが良いのかもですね。まあ勉強はできなくなるかもですが(笑)

クラスの生徒たちも最高!

こんな子クラスに一人はいそうだよね、というキャラを網羅しているデューイが担当している生徒たち。たぶんめっちゃ賢いはずなのに、ロックも演奏できたり裏方の仕事もばっちりこなせちゃたりするギャップが良かったです。
先生に演奏を褒められて笑顔になったり「えへへっ」と照れている姿はとても可愛いらしい。
この作品を観ると、やはり子供は褒めて伸ばすべきだと思いました。

観終わった後の気分が最高!

変に頭を使わなくてもいいし、とにかく観終わったあとにスッキリとした気分にさせてくれる作品でした。
一番の見どころは最後の演奏シーンです。
なりすましで教員をやっていたデューイ。生徒たちとのバンド練習も順調で徐々に絆を築いていたのですが、噓というのは隠し通せないものです。偽の教師に自分の子供を教えられていたと知った親たちは激怒します。参加を止めさせようと駆けつけたのに、子供たちのライブを見ると大盛り上がり!最終的にはアンコールまでやっていました。言うまでもなく演奏やパフォーマンスも最高です。
伏線回収?も地味に良かったです。冒頭のライブでデューイは客席にダイブしたのに誰にも受け止めてもらえませんでしたが、最後のライブではちゃんと受け止めてもらえた上にステージに戻ってくる、まさに理想的なダイブ。観ていたこちらも満足でした。
あと、「スクール・オブ・ロック」ってバンド名だったんですね。そしてそれが最終的には学校の名前になります。最高なタイトル回収でした。
極めつけは、エンドロールまで楽しめるところ!おかげでニコニコしながら観終わりました。


◆総評

作品を観はじめたときはまだ真面目な私がいて「え、こんな先生で子供たち大丈夫?」と現実に置きかえてドキドキしていました。しかし、ストーリーが進んでいくと「ロックっていいね!音楽サイコー!」とロックな私に変わっていました。生徒たちと一緒にデューイの授業を受けていたのかもしれません。
そういえば勝手にこの映画はもっと古いのかと思っていましたが、2003年制作の作品なんですね。それでも20年以上前ではありますが。良い作品というのは時代をあまり感じません。古くもなく新しくもなく、いつの時代に観ても良いものです。この作品もそのひとつだと思います。

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