『さみしい夜にはペンを持て』に学ぶ、悩みの扱い方
娘が思春期になったら読んでほしいなぁ、だから本棚の目立つところに置こう、と思っている本がある。
『さみしい夜にはペンを持て』(古賀史健・著)という本だ。
10代の子も、主人公の悩み多き中学生タコジローに自分を重ねて読みやすいだろうし、大人も読むと日記が書きたくなる、書くことの大切さを教えてくれる素敵な小説だ。
その中で、ヤドカリのおじさんがタコジローに「悩みごとをふたつに分けて考える」という話をする場面がある。
おじさんの話がやさしくてわかりやすいので切るところが難しく、思わず引用が長くなってしまった。。
タコジローにとっての「体育祭の選手宣誓」のように、心配で憂鬱なことって、大人の私たちにもたくさんある。
来週のプレゼンがうまくいかなかったらどうしよう、今月の目標達成できなかったらどうしよう、このまま何者にもなれなかったらどうしよう、、
よく「自分がコントロールできることに集中しよう」と言われるが、大人になってよくわかっているつもりでも、できてないことってたくさんある。
ついつい、いやだなあと「思う」だけで、解決に向かうために「考える」ことをしてないのだ。
それでまたうまくいかなくて、周りと比較して落ち込む、負のループ。
そこで私は最近、前日の仕事を振り返って、GPSをつけるようにしている。
GPSとは、Good(良かったこと)、Problem(課題)、Solution(解決策)のことだ。
「考える」って、頭の中だけだと意外と難しくて、さら~っとなぞって「考えたつもり」になっていることも多い。
書き出してみると、ぐっと具体的に思考が深まる。
そして、考えても解決策がわからないときは、調べたり人に聞いたりする必要がある、ということもわかる。
頭で考えるだけだと、この「行動」まで落とし込めないことも多いのだ。
ここまでできると、いやだなあなんて思っているだけで何も変化のない状態よりも、少しずつ日々の解像度が上がってくる。
さて、あなたの悩みは、心配ごと? それとも、考えごとだろうか?
考えごとならぜひ、GPSフレームワークもお試しあれ。
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