その怒りは相手ではなく「過去の記憶」に反応している
最近、不機嫌な人と話をして、「なんでそんな態度されなきゃいけないんだ!?」と怒りが湧いたことがありました。
しばらくその人のことを考え続けてしまい、これはいけない、、と思って久しぶりに手に取ったのが、冒頭で引用した『反応しない練習』(草薙龍瞬著)でした。
この本の中では、仕事や人間関係などの悩みの正体は、私たちの「心の反応」であると書かれています。
悩みや執着を手放したければ、「ムダな反応をしない」ことが一番なのです。
冒頭で引用したのは、「困った相手とどう関わるか」という部分で触れられている内容でした。
まさに、私はその人との会話はもう終了しているのに、何度もその場面をアタマの中で反芻して、イライラ、ムカムカしていたのでした。
でも、そこにもう相手はいない。私が怒っているのは「過去の記憶」に対してだったのです。
そう思うと、そんな自分が滑稽で、「ばからしい、や~めた」という気持ちになれました(笑)
「反応しない」ようになるにはまだまだ練習が必要ですが、こうして気づいて「過去は過去」と割り切ることができると、心が静まり、すっきりします。
まずは、反応してしまう自分を素直に認めること。
「あ、今、反応している」と実況中継したり、書き出したりしてみること。
身体の感覚に集中してみること。
そうすることで、だんだんと悩みや執着を手放すことができるようになります。
なります、なんて言いながら私も全然できていないんですけどね(笑)
でもこうして、ときどき本を読み返して、「あ、そうだった、そうだった」と練習していく、それでいいのだと思っています。
反応してしまった自分も「過去」。私も相手も昨日とは別の人間。心も人も「無常」なのだから。
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