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継続するために大切なことって

新しいことを始めることって、実はそんなに難しくないのかもしれない。

それよりも困難なのは、きっと、続けること。

新しく始めたことを継続させること、習慣化させることは、一筋縄ではいかない。「よし、がんばるぞ」って意気込んだとしても、その意気込みが最初だけで終わってしまうことも珍しくない。

新しいことを始める最初の一歩は、正直、勇気があればなんとでもなる。一番最初の「えいやっ」って気持ちがあれば、結構勢いでなんとかなる。だけど、継続させることは勢いだけではなんともならない。

わたしもたくさんのことを始めてきて、そしてたくさんのことを挫折してきた。続かなかったことやものはかなり多い。だけど、続かなかったことはそれだけでひとつの経験なんだなって思っている。

続けられないことで自分を責めてしまう人をよく見てきた。「わたしにはこんなことも出来ない」「いつも挫折してしまう」そんな言葉を、よく聞いてきた。

だけど、そんなに自分のことを責めなくても良いと思っている。続けられないのは、それがその時の自分に向いていないだけだと思うから。

自分の好きなことだったとしても、続けようと思うと難しくなってしまうことだってある。好きなことを、継続しようと無理をして好きじゃなくなってしまうのなら、それはやらない方が良いのかもしれない。でも、もしかしたら、タイミングが今じゃないだけなのかもしれない。昔苦手だったことが今はできるようになっているみたいに、今継続できていないことが、もしかしたら未来になったら出来ている可能性だってある。

わたしは幼い頃、どうしても日記が続かなかった。文章が苦手で、通知表はいつも作文の項目だけによくない評価がついていた。それを気にした親が簡単な日記帳を買ってきて「毎日これに日記を書きなさい」と渡してくれた。毎日書けば、文章も上手になると思ってのことだったのだろう。だけど、これが本当に続かなかった。いつも最初の数ページを書いてはあとは白紙の日が続く。たまに思い出したように数カ月に1回くらいのペースで、数行をちょろっと書く程度。親は何冊も日記帳を買ってきたけれど、その日記帳を使い切ったことは一度もなかった。
これはきっと、自発的ではなくて、誰かに言われたから、強制させられたから続かなかったのだと思っていた。だから、そこから数年後、自分のお小遣いで、とってもかわいい日記帳を買った。「よし、これに毎日日記を書くぞ」とすごく気合いを入れて、わくわくしながら手に入れた。だけど、これも続かなかった。結局は昔と同じ。最初の数ページを書いて、あとは白紙。数カ月おきにぱらぱらと書かれていたりもするけれど、結局その日記帳の5分の1も埋まらずに終わってしまった。

そんなわたしが、20代も後半になって、こうしてnoteにまいにち日記を綴り始めて気が付けば700日を過ぎた。まさか、何度も挫折し続けた日記を、ここまで書き続けられる日がくるなんて、全く思っていなかった。書きながら自分が一番びっくりしている。

日記を継続させるというチャレンジをやること20年近く。ようやく習慣になったのが今だった。

だから、ちょっとくらい続かなくたって、責めなくて良い。今までの習慣になかったものなのだから、続かなくたって当然なんだ。もしかしたら、タイミングが今じゃないだけなのかもしれないし。

だけど、諦めなければその継続チャレンジが現実になる日がくる。


結局、継続するための一番大切なことって「諦めない気持ち」なのかもしれない。



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