あなたは、この世に産み落とされた、幸せ。
そう言いたい。
その一心で、色々な角度から「人間が生きる」ということを考察しています。
※20代の頃に発信したメールマガジンですが、記…
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2021年5月の記事一覧
人間が生きることを肯定したい・23「屋久島にもらったふたつの場面」
『そうだ。人間の体には音がある。
その音を、母親の腹の中にいる間じゅう、
ずっと聞いているんだ。
肉体はひとつの宇宙だ。
ざあざあと力強い滝のように流れ落ちる大動脈。
石走るせせらぎのような大静脈。
そして、今、お前が聞いた太古のドラムのような心臓の鼓動。
それらの音が、こうして水音を聞いていると蘇ってくる。
命のリズムだ』
「癒しの森 ひかりのあめふるしま屋久島」より
田口ランディ著 ダイヤ
人間が生きることを肯定したい・20「因果関係」
『人間をこうやって因果論で解明するつもりになると、
人間の直観という働きを除外することになります。
直観が因果関係によって生じることは、決してない。』
「ミヒャエル・エンデと語る 作品・半生・世界観」より
想像すらつかない、
自分の許容の器を遥かに超えた、
そんな理不尽で残酷な出来事を知ったとき。
そんな人間の心の闇をつきつけられたとき。
皆さんだったら
人間が生きることを肯定したい・19「人を好きになるということ」
『光を知ってはじめて闇を知る如く
人間は他人という光にあたって
はじめて人になる』
吉野朔実著「恋愛的瞬間・1」より
前回の第18号を書いたあと、
自分の中で何かひっかかるものがあった。
「人を愛すること、
人から愛されること、
好きな仕事ができること、
趣味が充実していること・・・、
それらは人生を楽しむための重要な要素であるけれども、
『生きている価値』そのものではないように思います。