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病児保育という保険

アルバイトをしている。
期間限定、お中元の検品・発送作業。

これがドキドキしながら出勤したら、ひたすら粛々とお中元の品々にのしをつけ、包装紙で包み、発送伝票を付けて次の工程に渡す、という、
すんごい楽しい内容だった

まだまだ入って日は浅いが、たくさん練習しなさい、とビールの詰め合わせからフルーツゼリー、洋菓子和菓子、サラダ油、焼酎、海苔、洗剤(柔軟剤も)と、ありとあらゆる商品を包ませてもらっている。

広い倉庫、高く積まれた箱、箱、箱。
走り回るフォークリフト。
そこで物流とは何ぞや…と考えるのも好きだし、
先輩方が流れるように次々と包んでいく、美しい手元を見るのも好き。

私は薄い木箱に入った素麺が、一番包みやすくて大好きだなぁ、そんなことを思いながら、手を動かしている。
(ほら、かつてCMで着物姿の女優さんが、夏のご挨拶に…とかって風呂敷に包んで持ってくようなサイズ感、逆に9kg入りタイプの素麺はゴツい木箱を太い紐で括っているので、重すぎるわ凸凹が多すぎるわで、難易度は最上級となる)

雰囲気良く、最後まで走り切ろなー、と楽しく働けるよう、細やかに配慮してくださってる先輩方
×
もし中国で生まれたなら、食品工場で嬉々として餃子を包みまくるであろう私、もしタイかインドネシアで生まれたなら、嬉々としてエビの殻を剥き背ワタを取りまくるであろう私
このコラボが良かったと思われる

バイトをしようと思い立ったのには、理由がある。

『そろそろ、新しい服が欲しいなぁ』
と呟いたら、夫が
『買ったらええやん。稼いでるんだから』
と返してきて、おや?と思ったのがきっかけだ。

私…3月の終わりから、度重なる家族のコロナ感染に(発症から日が経って次の人が感染すると、外出自粛のカウントはリセットされる…)ケアと家事を一手に引き受け、最終的に自分も感染してましたよね…?

そしてイエティになった…(モサモサ)

さらに感染の終わりかけには、父から贈り物が届いたのをきっかけに、父娘でドンパチ(主観…)、本音のやりとりを超超長文メールで行い、その度にじんましんがひどくて苦しんでいましたよね…?
(↓一連の出来事がこちらの記事)

色々乗り越えた分、しばらくじんましんという体調不良や感情の乱高下に振り回されていたの、知ってましたよね…?

うーん、この人の目は節穴なのかな?(笑)
いつ私に、仕事に邁進できる時間がありましたかね…?

私は悟った。
夫は『無理しなくていいよ』とか『毎日家のことをありがとう』と言うけど、夫からは私が新しい服を買うためのお金は、流れて来ないようだと。
(もっとハッキリ、毅然と要求すれば良かったのかも知れない。それはオイラの抱える、次なる課題さ)

そして、期間限定の仕事を探し、働きに出た。
という訳なのだった。

↑こう書くと、バイトをスンナリ生活に組み込めたように思われるかもしれないけど。

この日初めて入ります、という日の前日未明、今年5歳になる、次男が熱を出した
普段鼻水を垂らすことはあっても、めったに体調を崩さない、あの次男が。

(↓こんな子です)

バイトには欠勤連絡を入れた。
1日目は39〜38℃台の高熱が続いたのを、解熱剤を使いながら過ごさせた。機嫌は良い。食欲もまぁまぁ。
2日目は下がったものの、一日中37.5度という状態が続いた。何かいつもの1日で下がる風邪とは違う、と母の勘が告げている。
機嫌は良い。食欲も良い感じ。

私は、今度は働きに行きたかった
もちろん、次男の体調も心配だったけど。
家族の全てを自分の元で吸収・調整しなくても、いいんじゃないかと、初めて思ったのだ。

だから、訪問型の病児保育を申し込むことにした。

ノーベルさんである。
今年11歳になる長男が、たしか2、3歳の頃に説明会を聞きに行ってたんだけど、結局自分の元で吸収・調整したり、あと夫が『まず仕事のスケジュールを変えられないか、調整してみるわ』と看護に積極的になったのもあって、今まで家庭内で、何とかしていたのだった。

だから今回、申し込むのに躊躇いは無かった。

利用当日の朝、熱は平熱に下がった。
母の勘は、大事を取って今日は休ませよう、と告げている。しかし夫は、大丈夫やろう、と登園させてしまった。

私はこれに同意したのを、激しく後悔している。
(病児保育キャンセルの手続きをしたのは私)

次男はひどいグズグズの状態で登園し(この時点で休ませたら…)、そこでお友だちや先生に熱烈歓迎されて気分良くなったものの、夕刻帰宅したら、喉の奥から出ているような咳をしていたからだ。

次の日、熱は38.5度まで上った。
この日は夫がテレワークに切り替えて、一日次男に付き合った。
(ちなみに次男は熱があっても元気に遊ぶ。昼寝なんてしない)

その夜、熱は下がるどころか39.7度まで上った。

次の日をまだかと待って朝イチ受診し、コロナでもアデノでも無いことは分かった。
しかし何らかの菌が、次男の体内で悪さをしているのだった。

現在、次男は全快し、元気に過ごしている。

.

回復期も、大事をとって、休ませる。

ようやく、夫婦でここをしっかり決められた。
そして家族の不調の全てに、私が責任を感じたり付き合ったりする必要は無い。
私が『行く』と決めたら、どうしたらそれを実現させるかを考えよう。

だから、病児保育も利用しよう。

そしてそのお金は、家計から出そう。

今度はハラユキさんの『主語をWeにする』を用いて、夫婦の対話を試みようと思う。

大好きこの連載♡

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