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らぶどらっぐすとあ

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2022年5月の記事一覧

詩   ふらいと

詩 ふらいと

飛び出せ

飛び立てと
人は言う

飛び立つ勇気を
賛美する

だけど

重要なのは
着地

着地よ

誘導灯のない
鬱蒼とした森を抜け

がんじがらめの
低空飛行

後光が射す
あそこをめざして

着いたもん勝ちの
夢のフライト

そう

重要なのは着地

着地よ

詩   放たれて。

詩 放たれて。

そこの馬は攻撃してこないだろう

駆けてくるにも 優しいだろう

横切り去っても尚寂しくはない

母のような大地に根付く安心感が

全てを柔らかくするんだろう

いま映る風景全てに抱かれ眠りたい

今のわたし

憧憬馳せる草千里

詩     こな。

詩 こな。

人は燃えると
骨になる

儚く砕けて
粉になる

心は燃えると
情熱になる

鼓動が高ぶり
欲がでる

人が最後に
燃える時

残るのはそんな
欲の粉

愛だろうが
思い出だろうが
そんな粉になるんだよ

わたしもきみも

そんな哀れな顛末だから

今ある全ては
大した問題じゃない

今ある苦痛なんで
燃える前の
お楽しみだ

人は燃えて
心を連れて

哀しみの欲の粉となり

空に散らばり
消え

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