I think about son⑤
2023年、新しい年の始まり。
三が日が過ぎ、1日1日と始業式が近づいてきてる。1月はカウンセリングや校外学習だけでも行けたら、、と私は考えていた。
彼は1/10の始業式3日前位から始業式の日を聞いてきたり、「1月からは毎日行かないとな、、」と呟いて、自分で自分の背中を押しているようだった。
前月の年末は相変わらずゲーム、スマホに没頭し、時間切れになると激しくキレる日々だった。きっと近づいてくる年明けに心が乱れていたんだろう。
寝室に入ってきて延長をしつこく要求してきたり、夜中に何か物音がすると思ったら、天袋に隠していたゲーム機を取ろうとしていて怒鳴って大喧嘩になったこともある。
忘れもしない始業式前日。
1月9日。
私は風邪気味で体調が悪く、下の子は学校が始まるから早く寝たかった。なのに、またもや寝室に来て、ゲーム機はどこだ、延長してとわめいてきた。
私の中で糸が切れた。布団の中で精神異常になってしまったかのように、泣き叫び、壁を叩き、蹴り、錯乱状態になった。
私の状態に彼も下の子もおののいていた。彼は「わかったもういいから」と引いて諦めようとしていた。
私はもう壊れた。
隠したゲーム機とスマホを彼に渡し「もう勝手にすれば」と呟いた。
その日から夜中もゲームをしてスマホをいじる日々が始まった。
1月中旬、彼が来ない思春期外来に夫婦で行った。ほとんど家にいない旦那さんは全てを把握できるはずもなく、且つ、スポーツを通じて心身共に鍛えられた青春時代を送った旦那さんだから、彼の生活はただ怠けにしか見えなかったんだと思う。「普通に学校行ってくれりゃ楽なのになー」と言い、彼に寄り添う気持ちは微塵も感じられなかった。
そんな考えの人に私の状態が伝わる訳もなく、私は孤独で無力で限界だった。
医師には号泣しながら「もう全て疲れ果てたので、彼を傷付けて自分も消えるか、下の子と2人で家を出るか、考えました」と話した。そこから泣き崩れ話せなくなった為、病室を出て旦那さんに後は任せた。
消えたくて仕方ない日が始まった。
〈「今ある命を精一杯生きなさい」なんて
綺麗事だな。
精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ
鳥になって 雲をつかんで
風になって 遥遠くへ
希望を抱いて飛んだ〉
引用
あいみょんー【生きていたんだよな】
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