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#Hotel 03 妄想デート 女にとって秘密は、買い物のついでにかごに入れるデザートのようなもの

夏も終わりに差しかかり、時折吹く風は秋の気配を含みだした。
彼女から連絡をもらったのは、そんな夏の終わりとも秋の始まりともつかない日だった。
予定を聞くと、「いつでもいいよ。主婦で暇してるから」と返してきた。
そう、彼女は人妻である。

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結婚前の彼女は職業モデルとして活躍していた。私と出会ったのもその頃だ。
カメラにレンズを取り付けながら、その後どう?とそれとなく結婚生活の話に水を向けると、
「うん、よくしてもらってるよ。なんの不満もない」といって微笑んだ。
たしか、風のうわさで誰もが羨むようなハイスペックな男性と結婚したと聞いた。
幸せそうでよかった、と安心して撮影を開始しようとカメラを向けたその時、「ただ...」
「不満がないのが不満かな」と彼女がぽつりと呟いた。

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