目標設定 -達成イメージを具体的に描く -
わたなべあやかです。
コーチングスキルや心理学をビジネスや仕事に活かしたい、マネージャーやリーダーの皆さんに向けて情報発信しています。
以前のnoteで、
1 on 1での目標設定例をご紹介させて頂きました。
今回はその会話の中で、
どのようにして目標達成イメージを具体的に描いていったか解説していきます。
このnote単体でもお読み頂けますが、
会話例全文は以前のnoteをご参照ください。
一人立ち後のイメージを具体的にする
改めて、
上司と部下の1on1での目標設定についての対話を振り返っていきましょう。
この会話では、
当面の目標である「一人立ち」が終わった後、部下がどんな風に仕事をしているのかということをかなり具体的に深ぼっています。
目標達成後のイメージを具体的にする
では、どんなステップで具体的にしていったのか、みていきましょう。
上司はこの会話の中で、以下のような問いかけを行っています。
どんな仕事をしているのか
これは通常の目標設定でも、よく取り上げられる項目かと思います。
本人がどんな内容の仕事を行っているのか、を上司と部下ですり合わせを行うものです。
誰と仕事をしているのか
一人立ちした後、
誰と一緒に仕事をするようになっているのか、という問いかけです。
相手が誰かということだけでなく、
その相手と本人がどういう関係性を築いているのかにも注目しています。
周りのメンバーは本人をどう評価しているのか
一緒に仕事をしている人や本人の周囲にいる人が、
本人に対してどういう評価や感情を持っているか、ということを問いかけています。
このように、様々な切り口から問いかけて達成した時のイメージを徐々に具体的にしていっています。
具体的にすることで、
よりその世界に近づきたいというワクワク感を醸成し、近づく為に自分にとって何が大切かということを本人自身に再確認してもらうことに繋がるのです。
重要なのは「何をするか」だけではない
職場の目標を決める時は「何をするか」という話に集中しがちかと思います。
組織の側からするとそれで十分なのですが、
本人にとっては、それだけだと義務感で終わってしまう可能性があります。
何をするかだけではなく、
その時どんな環境に身を置いているのか、
そこで自分はどんな思いでいるのか。
そういったことまで想像していくことが大切です。
「自分が何をするか」にやりがいを見出す人も勿論います。
しかし、それと同じくらい
「誰とどんな関係性を築いているか」を大切にしている人もいます。
また、
「どんな環境にいて、日々どんな感情で過ごしているか」を大切にしている人もいます。
私たちはそれぞれ、日々の生活の中で大切にしていたり、やりがいを感じるポイントが異なっています。
目標を描く際は、
ぜひ色んな側面にスポットライトを当てて、その人にとっての大切なものを一緒に見つけていって欲しいなと思います。
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