Ayaka@Barcelona

編集者・ライター。カルチャー、ライフタイルを中心に執筆。ときどきガイド。2017年から…

Ayaka@Barcelona

編集者・ライター。カルチャー、ライフタイルを中心に執筆。ときどきガイド。2017年からスペイン・バルセロナ在住。現地の大学院でブランディングとクリエイティブ・ライティングを学び、いまは船の勉強をしたりワインを飲んだり、サーフィンと格闘したりしながら日々を過ごしています。

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  • バルセロナ日記

    雑誌編集者がスペイン・バルセロナ暮らしで出会った、おいしいものや素敵な場所、日本ではあまり知られていない映画や本の紹介から、スペインのライフスタイル、カタルーニャ人の生態までをゆるゆると綴る、「バルセロナガイド」です(たまにはスペインの話も)。

  • バルセロナガイド

    ガイドブックには載っていない、バルセロナの観光情報をお届けします。

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【自己紹介】私がバルセロナに辿り着くまで

初めまして! バルセロナ在住の上田紋加(うえだあやか)です。いまさらながら、自己紹介。 新卒で大手商社に就職したものの、2年も経たずに辞めて雑誌編集者に。紙媒体がなくなりオンライン化したのをいいことに、2017年にワーホリビザを使ってバルセロナにやってきました。ワーホリビザは1年限定なので、泣く泣く日本に戻るも、どうしてもバルセロナに戻りたくて大学院を受験。当時のプランとしては、3年間学生を続けたあとにフリーランスビザに切り替えるというものでした。 ポンペウ・ファブラ

    • 「カタルーニャ版バレンタインデー」 サン・ジョルディの日の過ごし方

      4月23日は、サン・ジョルディの日でした。一体なんの日かというと──。 「世界本の日」でもあるこの日は、カタルーニャ州では男性は女性にバラの花を、女性からは男性に本をプレゼントするカタルーニャ版バレンタインデーでもあるのです。なぜ赤いバラをプレゼントするのか。それにはこんな伝説がありますが、代表的なものを。 昔々、ドラゴンが街の人間を食い荒らしていました。それを止めるため、毎日一人の人間を生贄にすることに。そしてある日、お姫さまが生贄の順番にあたってしまいました。そこで

      • のんびりバルセロナから「大人の遠足」をするならシッチェスがお勧め

        友人が訪ねてきてくれたので久しぶりに、シッチェスまで遠足に行ってきました。シッチェスは、バルセロナから中距離列車で約45分のところにある港町。 2月におこなわれるカーニバルでも知られ、シッチェス・カタロニア国際映画祭の名前を耳にしたことがある人もいるかもしれません。また、夏はビーチリゾート地として栄えます。 旧市街を散策して、テラスで太陽を浴びながらワインを片手に食事を楽しんだり、ビーチでぼーっとしたり──そんなのんびりとした1日を過ごしたい人にはおすすめの場所です。

        • バルセロナのおみやげに何を買う?【スーパー編】

          今回は、バルセロナ内どこにでもあるメジャーなスーパー3店舗をご紹介します。宿泊先でのおつまみ調達から、おみやげ探しにも使ってみてください。 【Mercadona】 スペインのスーパーといえば、「メルカドーナ」。全国どこにでもあるこのスーパーは、コスパが良いため庶民の強い味方です。シャワージェルやボディークリームなどは香りの種類も豊富で安いので、いつもここで買っています。 持って帰ることはできないけど、生搾りオレンジジュースもお勧め。 生ハムも店頭で切ったものを小

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          バルセロナでしたい7つのこと

          ガウディ建築、ピカソ美術館、ミロ美術館、ボケリア市場、グラシア通りで買い物、とりあえず海辺でパエリア……と超定番の観光ルートもいいのですが、今回はそうしたガイドブック要素を完全に取り払った「個人的」バルセロナでしたい7つのことを紹介したいと思います。なので、内容がやたらと飲食に偏っていること、なぜかピンポイントだったりすること、スペインにいるのにイタリア料理やメキシコに思いを馳せたりすること、そしてもしかしたらそんな楽しくないかもしれないことも、ご了承ください。 1.

          バルセロナでしたい7つのこと

          スペインの病人食「トーストにハム」が辛すぎる

          いまのいままで実感することがなかったのですが、海外に住んでいて一番困るのは病気になったときです。気が付くのが遅すぎやしないかと、6年ちかく住んでいる人がいうセリフではないのではないかと、そう思うかもしれません。ですが、私はありがたいことに、基本的には非常に健康。だからちょっと具合が悪いかもと察知したら、すぐに寝る。それで回復してきたわけです。 ところが今回、日本に一時帰国し、バルセロナに帰る日の数日ぐらい前から体調が悪くなり、こちらに戻ってきたときにはゾンビのようになって

          スペインの病人食「トーストにハム」が辛すぎる

          この冬、バルセロナで絶対に見たい究極のコラボ「ピカソ×ミロ」展

          12月のこの時期、バルセロナにもクリスマスマーケットがカテドラル前やサグラダ・ファミリア前にも現れます。そんなクリスマスムードを楽しんでもらいつつ、いまバルセロナにきたら訪れてほしいのがピカソ美術館とミロ美術館です。 ピカソ没後50年を記念して、両美術館ではコラボした企画展が10月20日から2024年2月25日まで開催されています。 1881年にスペイン南部のマラガで生まれたピカソと1893年にバルセロナで生まれたミロは、パリで知り合い、親交を深めます。絵画だけでな

          この冬、バルセロナで絶対に見たい究極のコラボ「ピカソ×ミロ」展

          バルセロナで絶対おいしいものを食べたい人へ

          旅行先でまずいもの食べたい、という人はさすがにいないと思いますが、何が何でも絶対においしいものしか食べたくない! と食い意地が張っている方もいるでしょう。私もそんなうちの一人です。その土地にはるばるやってきて、さらにお金を払って、さらに自分の体重にプラスになるわけだし、それに1日に食べられるのは(一般的には)3食なのですから、もう真剣勝負です。 その点、イタリアやスペインではハズれたと思っても、もうおいしくなさすぎて怒りが爆発、というレベルの店はすごく少ないのではないかと

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          バルセロナで絶対おいしいものを食べたい人へ

          バルセロナを訪れる前に(後でも!)観ておきたい映画・ドラマシリーズ

          今回は、バルセロナに旅行へ訪れる前にぜひ観てほしい、お勧めの映画やドラマシリーズを紹介したいと思います。 【初級編】 まずは、『Citas』。これは、2015年にカタルーニャの地方テレビ局「TV3」で放映が開始したドラマシリーズで、3シーズンあります。オリジナルはカタルーニャ語ですが、スペイン語吹き替えバージョンもあり。タイトル『Citas(デート)』の通り、エピソードごとにオンラインで出会った男女が登場し、それぞれの物語が展開されていきます。バルセロナで撮影されてい

          バルセロナを訪れる前に(後でも!)観ておきたい映画・ドラマシリーズ

          ワインにピンチョス──スペインの「おいしい」穴場スポットはここ!

          スペインのワイン地域といえば、ラ・リオハ。その州都であるログローニョへ行ってきました。 サンティアゴ巡礼をする人々のルートにあるこの都市にきたのは初めてだったのですが、もっと早く訪れるべきでした。美食の街としてバスク地方のサン・セバスチャンは世界的に知られていますが、ログローニョも侮れません。むしろ、サン・セバスチャンがあまりにも知られてしまった現在では、ログローニョは穴場かもしれません。 旧市街にある「カジェ・デル・ラウレル(Calle del Laurel)」は、

          ワインにピンチョス──スペインの「おいしい」穴場スポットはここ!

          バルセロナのベルムテリアでアペリティーボを楽しもう

          スペイン・バルセロナで、ビールやワインと同様、定番のドリンクとなっているのがベルムット。ワインに薬草やスパイスなどを漬け込み、さらに砂糖を加えて作られるこのフレーバードワインは、現地で「ベルムテリア」と呼ばれるベルムット専門店だけでなく、どこのバルやレストランに行っても、必ずといっていいほど用意されています。 「ベルムットの街」として知られているのが、カタルーニャ州のレウス。18世紀にブランデーの生産が盛んになり、その生産量のほぼすべてを輸出していたといいます。 そして

          バルセロナのベルムテリアでアペリティーボを楽しもう

          おいしいパエリアを求めて

          コロナが落ち着いて、今年の夏はバルセロナに人がたくさんやってきます。友達や友達の友達などなど。そこで最近困っているのが「おいしいパエリアが食べたい」というリクエストに答えられないことです。 バルセロナだけでなく、スペインはどこへ行ってもおいしいものが食べられるので、まずくて食欲が失せるということはほとんどなく、それはパエリアにおいても当てはまります。しかし、「うまっ!」と思わず感動するものになかなか出会えないのです。 理由の一つに、そもそもパエリアはバルセロナの料理で

          おいしいパエリアを求めて

          波のない地中海でサーフィンを習うということ

          去年の8月からサーフィン教室に通いはじめました。とはいえ、地中海はまったく波がありません。とくに夏は嵐でもこない限り穏やかな日々が続きます。なので、私が通うスクールではSUPやサーフボードを借りられるだけでなく、毎日サーフスケートやSUPサンライズ・サンセット、パドリングの練習、陸上の筋トレ、SUPヨガと毎日なにかしらクラスが用意されていて、波がくるとサーフィンのレッスンに変更になります。 人生のなかで何度かトライしたことはあるけれど、継続しないのでいっこうに上達しないサー

          波のない地中海でサーフィンを習うということ

          アラサー編集者がバルセロナで大学院生活──【イベリコ豚の国で迷子になって】

          2017年、30歳目前にしてワーホリビザでスペインのバルセロナへやってきてからこの地を離れられなくなってしまいました。最初の1年はリモートで働き(結局現地で働いていない)、その後ビザの関係で一旦日本へ戻り、2019年9月から学生としてバルセロナへこれた! と思いきや、パンデミックに見舞われて現在にいたります。 2019年から2020年はポンペウファブラ大学大学院でブランディングを学び、2020年から今年9月まで何を血迷ったか、同大学院でクリエイティブ・ライティングのマスター

          アラサー編集者がバルセロナで大学院生活──【イベリコ豚の国で迷子になって】

          4.3 「仕事」日本の大企業信仰を捨てる──【イベリコ豚の国で迷子になって】

          和田のように「大転換」をするには、相当の勇気と覚悟がいる。現在は変わりつつあるとはいえ、日本ではいまだに大企業信仰は根強く残っている。 大企業は潰れない、大企業なら定年まで安定、大企業ならボーナスもいい、大企業なら社会からの信頼も厚い、などなど。今の時代、この先何十年後どうなっているかはわからないとはいえ、しばらくのあいだ安定した生活を送ることができるのは間違いないだろう。 クビになることもないので、私が以前勤めていた会社では、たいした仕事もせずに居続けるおじさんたちは「

          4.3 「仕事」日本の大企業信仰を捨てる──【イベリコ豚の国で迷子になって】

          4.2「仕事」 日本とスペインこんなにも違う「働く」ということ──【イベリコ豚の国で迷子になって】

          和田が話していたように「大学時代は企業に就職するのが当たり前」という意識は、現代の日本社会においても驚くほど変わっていない。大学3年生からほとんどの人が本格的な「就職活動」を始める。毎年、新卒の就活生が選ぶ「人気企業ランキング」なるものが発表され、誰もが知っている有名企業の名が連なる。そして、その会社が何をしているのかよくわからないまま、みんなこぞってランキング上位の企業に群がる。こうして3月になると学生たちはとってもダサい真っ黒のスーツを着て企業の説明会に駆けずりまわる。み

          4.2「仕事」 日本とスペインこんなにも違う「働く」ということ──【イベリコ豚の国で迷子になって】