Ayaka@Barcelona

早稲田大学国際教養学部卒。三井物産を経て講談社「クーリエ・ジャポン」編集部。フリー編集…

Ayaka@Barcelona

早稲田大学国際教養学部卒。三井物産を経て講談社「クーリエ・ジャポン」編集部。フリー編集者・ライター。ときどきガイド。2017年からバルセロナ在住。現地の大学院でブランディングとクリエイティブ・ライティングを学びました。旅行、グルメ、ワイン、そしてとにかく海が好き。

マガジン

  • バルセロナ日記

    雑誌編集者がスペイン・バルセロナ暮らしで出会った、おいしいものや素敵な場所、日本ではあまり知られていない映画や本の紹介から、スペインのライフスタイル、カタルーニャ人の生態までをゆるゆると綴る、「バルセロナガイド」です(たまにはスペインの話も)。

  • バルセロナガイド

    ガイドブックには載っていない、バルセロナの観光情報をお届けします。

最近の記事

  • 固定された記事

【自己紹介】私がバルセロナに辿り着くまで

初めまして! バルセロナ在住の上田紋加(うえだあやか)です。いまさらながら、自己紹介。 プロフィール 新卒で大手商社に就職したものの、2年も経たずに辞めて雑誌編集者に。紙媒体がなくなりオンライン化したのをいいことに、2017年にワーホリビザを使ってバルセロナにやってきました。ワーホリビザは1年限定なので、泣く泣く日本に戻るも、どうしてもバルセロナに戻りたくて大学院を受験。当時のプランとしては、3年間学生を続けたあとにフリーランスビザに切り替えるというものでした。 ポン

    • 本当にバルセロナに住みたい? ワーホリ・留学先を考える

      よく、「なんでスペインに住みたいと思ったのか」「なんでバルセロナにしたのか」と聞かれます。簡潔に答えると、海がある、1年の8割方晴れている、ご飯がおいしい、言葉が通じる、これに尽きますが、あまりにも適当すぎるのでもう少し説明したいと思います。 そもそも、私が人生で初めてスペインの地を踏んだのは、2009年当時20歳のときのこと。そのときはマドリードからバスで2時間くらいのところにあるサラマンカというところに留学しました。ほかの記事でも書きましたが、当時はたいしてスペイン語

      • スペイン人「長生きの謎」を考える

        スペインですごく不思議に思うのは、医療制度は最悪(技術レベルは一応高いらしいけど、医者のやる気のなさと公共の病院は無料なので飽和状態)なのに、なぜか長生きしている人が多いということ。予防医療という発想がないので、「念のためにこの検査をしておきましょうか」と医者から提案されることは基本的に(とくに公共の場合)ない。 孤独はタバコよりも健康に良くないとされているが、友達や家族との距離が近いので、孤独を感じている人は日本と比べると少ないのは確かだろう。でも、道でパカパカタバコを

        • バルセロナ生活とカタルーニャ語

          一括りに「スペイン」といっても、地域によってその性格はまったく違います。私たち日本人が思い描く「陽気でおしゃべり好きで、かなり適当な人たち」「タパス、フラメンコ、シエスタ、闘牛」というイメージは、恐らくスペイン南部からきたものでしょう。 夏には40度以上にもなるセビージャでは、夕方の暑い時間にシエスタをしなければ、とてもじゃないけれどやっていられないし、働く気が失せても納得がいきます。それにフラメンコは、南部アンダルシア地方のヒターノたちが生み出したものです。 「タパ

        • 固定された記事

        【自己紹介】私がバルセロナに辿り着くまで

        マガジン

        • バルセロナ日記
          14本
        • バルセロナガイド
          12本

        記事

          これだけ知っておけば100倍楽しくなる! 「サグラダ・ファミリア」ガイド

          最近では直前にチケットが買えないほど人気のサグラダ・ファミリア。入場券にオーディオガイドがついてきますが、その説明を聞きながらいちいち進むのはちょっと……という人のために、サグラダ・ファミリアに入る前に押さえておきたい基本ガイドを掲載します。 サグラダ・ファミリアは誰のプロジェクトだった? サグラダ・ファミリアは、ガウディが「いままで金持ちの家を建ててばっかりでうんざりしたから、今度は教会を建てたいなぁ」と思って建設しはじめたわけではありません(カサ・ミラの建築に

          ¥500

          これだけ知っておけば100倍楽しくなる! 「サグラダ・ファミリア」ガイド

          ¥500

          イタリア不足だったので週末に弾丸で行ってきました

          週末に弾丸で、ミラノとピエモンテへ行ってきました。 イタリアへの憧れがやたらと昔から強く、『冷静と情熱のあいだ』(とくに江國香織の赤のほう)に始まり、『ニューシネマ・パラダイス』はもう何回観たのかわからないほど。フォルナセッティ(高くて持ってないけど)もビアレッティも大好き。パスタも大好き。リゾット大好き。アランチーニ大好き、なわけです。 そんな私なので、イタリア不足が炸裂して金曜夕方から日曜夜という超弾丸で、イタリアを吸収してくることにしたのです。 今回の目的は

          イタリア不足だったので週末に弾丸で行ってきました

          おすすめのスペイン語現代小説・エッセイ

          語学学習の勉強方法は人それぞれですが、私はある程度のレベルにまで到達できたらその言語で本を読みます。理由は単純に読書が好きだからで、本を読む時間と外国語を勉強する時間が一緒になれば時短(?)になるし、一石二鳥だと思っています。 また、ある程度できるようになったのでもう勉強(問題集を解いたり、授業に通ったりする)はしていないけれど、そのレベルを維持もしくはブラッシュアップさせたいという言語でも、読書は気軽に日常生活に取り入れることができるのでおすすめです。 ということで

          おすすめのスペイン語現代小説・エッセイ

          ワインを片手に絵を描くバルセロナの夕べ

          バルセロナ生活も6年目。最初にスペインに留学したのは、2009年のことだから、もう15年も前……と恐ろしい話です。当時は、スーパーに行くのですらワクワクしたあの頃。いまでは家から出るのですら面倒くさいと思ってしまうことも。せっかく、バルセロナにいるんだから、何か楽しいことをしなければと、女友達を誘ってArte Barなるものに行ってきました。 一体何かというと、みんなでワインを片手に絵を描こう、というもの。絵の具を使って本格的に絵を描くなんて高校生以来。その日に描く絵は決

          ワインを片手に絵を描くバルセロナの夕べ

          バルセロナのなんでもない週末

          久しぶりに天気の良い週末で、なんだか「週末らしい週末」を過ごしたような気がします。とはいえ、土曜日は朝からガイドのお仕事が入っていたのですが……。 サグラダ・ファミリアで仕事を終えてから、毎年5月11日に開かれるFeria de Sant Ponç / サンタ・ポンスの市場(という訳で正しいのかわかりませんが)に行ってきました。薬草の聖人である聖ポンスのお祭りということで、この市場ではハーブやドライフルーツ、ハチミツなどエコな商品が並びます。規模はそれほど大きいわけではあ

          バルセロナのなんでもない週末

          バルセロナで食べたい! カタルーニャ料理7選

          一言で「スペイン」といえど、地域が違えば名物料理も異なります。観光で来られる方からはよく、「タパスが食べたい」「パエリアが食べたい」と言われます。もちろん、おいしいタパスやパエリアを出すお店はバルセロナにありますが、せっかくカタルーニャにいるのですから、アンダルシア発祥のタパスやバレンシア名物のパエリアではなく、一日くらいは現地のものを食べてみてはいかがでしょうか。 そんなこと言われても、現地の名物料理がどんなものかわからないという方もいるでしょう。そこで、「これだけは食

          ¥300

          バルセロナで食べたい! カタルーニャ料理7選

          ¥300

          「カタルーニャ版バレンタインデー」 サン・ジョルディの日の過ごし方

          4月23日は、サン・ジョルディの日でした。一体なんの日かというと──。 「世界本の日」でもあるこの日は、カタルーニャ州では男性は女性にバラの花を、女性からは男性に本をプレゼントするカタルーニャ版バレンタインデーでもあるのです。なぜ赤いバラをプレゼントするのか。それにはこんな伝説がありますが、代表的なものを。 昔々、ドラゴンが街の人間を食い荒らしていました。それを止めるため、毎日一人の人間を生贄にすることに。そしてある日、お姫さまが生贄の順番にあたってしまいました。そこで

          「カタルーニャ版バレンタインデー」 サン・ジョルディの日の過ごし方

          のんびりバルセロナから「大人の遠足」をするならシッチェスがお勧め

          友人が訪ねてきてくれたので久しぶりに、シッチェスまで遠足に行ってきました。シッチェスは、バルセロナから中距離列車で約45分のところにある港町。 2月におこなわれるカーニバルでも知られ、シッチェス・カタロニア国際映画祭の名前を耳にしたことがある人もいるかもしれません。また、夏はビーチリゾート地として栄えます。 旧市街を散策して、テラスで太陽を浴びながらワインを片手に食事を楽しんだり、ビーチでぼーっとしたり──そんなのんびりとした1日を過ごしたい人にはおすすめの場所です。

          のんびりバルセロナから「大人の遠足」をするならシッチェスがお勧め

          バルセロナのおみやげに何を買う?【スーパー編】

          今回は、バルセロナ内どこにでもあるメジャーなスーパー3店舗をご紹介します。宿泊先でのおつまみ調達から、おみやげ探しにも使ってみてください。 【Mercadona】 スペインのスーパーといえば、「メルカドーナ」。全国どこにでもあるこのスーパーは、コスパが良いため庶民の強い味方です。シャワージェルやボディークリームなどは香りの種類も豊富で安いので、いつもここで買っています。 持って帰ることはできないけど、生搾りオレンジジュースもお勧め。 生ハムも店頭で切ったものを小

          バルセロナのおみやげに何を買う?【スーパー編】

          バルセロナでしたい7つのこと

          ガウディ建築、ピカソ美術館、ミロ美術館、ボケリア市場、グラシア通りで買い物、とりあえず海辺でパエリア……と超定番の観光ルートもいいのですが、今回はそうしたガイドブック要素を完全に取り払った「個人的」バルセロナでしたい7つのことを紹介したいと思います。なので、内容がやたらと飲食に偏っていること、なぜかピンポイントだったりすること、スペインにいるのにイタリア料理やメキシコに思いを馳せたりすること、そしてもしかしたらそんな楽しくないかもしれないことも、ご了承ください。 1.

          バルセロナでしたい7つのこと

          スペインの病人食「トーストにハム」が辛すぎる

          いまのいままで実感することがなかったのですが、海外に住んでいて一番困るのは病気になったときです。気が付くのが遅すぎやしないかと、6年ちかく住んでいる人がいうセリフではないのではないかと、そう思うかもしれません。ですが、私はありがたいことに、基本的には非常に健康。だからちょっと具合が悪いかもと察知したら、すぐに寝る。それで回復してきたわけです。 ところが今回、日本に一時帰国し、バルセロナに帰る日の数日ぐらい前から体調が悪くなり、こちらに戻ってきたときにはゾンビのようになって

          スペインの病人食「トーストにハム」が辛すぎる

          この冬、バルセロナで絶対に見たい究極のコラボ「ピカソ×ミロ」展

          12月のこの時期、バルセロナにもクリスマスマーケットがカテドラル前やサグラダ・ファミリア前にも現れます。そんなクリスマスムードを楽しんでもらいつつ、いまバルセロナにきたら訪れてほしいのがピカソ美術館とミロ美術館です。 ピカソ没後50年を記念して、両美術館ではコラボした企画展が10月20日から2024年2月25日まで開催されています。 1881年にスペイン南部のマラガで生まれたピカソと1893年にバルセロナで生まれたミロは、パリで知り合い、親交を深めます。絵画だけでな

          この冬、バルセロナで絶対に見たい究極のコラボ「ピカソ×ミロ」展