見出し画像

この冬、バルセロナで絶対に見たい究極のコラボ「ピカソ×ミロ」展

12月のこの時期、バルセロナにもクリスマスマーケットがカテドラル前やサグラダ・ファミリア前にも現れます。そんなクリスマスムードを楽しんでもらいつつ、いまバルセロナにきたら訪れてほしいのがピカソ美術館とミロ美術館です。
 
ピカソ没後50年を記念して、両美術館ではコラボした企画展が10月20日から2024年2月25日まで開催されています。


こちらはミロ美術館に飾れたピカソの作品


 
1881年にスペイン南部のマラガで生まれたピカソと1893年にバルセロナで生まれたミロは、パリで知り合い、親交を深めます。絵画だけでなく詩や陶芸、彫刻にも興味を持っていた2人は、互いに意気投合したようです(ちなみに、ピカソとミロはカタルーニャ語で話していたそうです)。
 
互いにオマージュを捧げた作品も展示されており、同じ時代を生きた巨匠2人の変遷を辿ることができるものとなっています。


「ピカソ」と書かれたミロの作品


 
ピカソ美術館もミロ美術館もバルセロナにあるので、お互いの作品を何点か入れ替えただけでしょ? と思う方もいるかもしれませんが、そんななことはありません。もちろん「交換」している作品もありますが、スペイン国内や海外の美術館からきちんと借りてきています。
 
とはいえ、2つの美術館に行くのはお金も時間も……ガウディもあるし。と言う方には、ピカソ美術館のほうをお勧めします。なぜなら、まずピカソ美術館のほうが旧市街にありアクセスしやすいから。そして、木曜日の午後と日曜日を狙っていけば無料入れるからです(要予約)。
 
ミロ美術館は丘の上(モンジュイックの丘)にあり、入場料がかかる(とはいえ7ユーロ程度ですが)のです。ただ、中心地から離れていることもあり、基本的にスカスカ。ゆっくりと見てまわることができるのがミロ美術館のいいところ。さらに、建物自体も広々とした造りになっており、屋上にも出ることができます。
 
どちらの美術館においても共通しているのは、名画を間近で、しかも人に押し潰されることなく鑑賞できる超贅沢な空間ということ。そんなこと、東京ではありえませんよね(もう一度書きますが、ピカソの場合は無料!)。
 
私はガイドのお仕事もさせていただいているのですが、お客さんのお話を聞くとやっぱり一番人気はガウディ。でも、2月までにバルセロナを訪れる方、ピカソとミロにもちょっと時間を割いてみてはいかがでしょうか?

バルセロナから、現地の情報(そして日常の様子)をインスタグラムでも更新しています! こちらもぜひ、覗いてみてください。

 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?