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2021年同人問題

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2020年、同人業界は業界全体の存続危機に陥り始めた。そのピークは2021年だと予想ができるが、その実情を探り、新たな時代の同人文化の在り方を提案する。 ニュートラルなパースペク…
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#コミケ

同人文化をアップデートせよ

2020年に突如として陥った、同人業界の危機。しかし、イベントの消滅や印刷業者の再編が起きても、一部が危機を叫ぶ同人文化の消滅は起きない。危機なのは同人誌だけで、文化としては形を変えて存続される。既に、そのプラットフォームも展開されている。クリエイター支援サービスと呼ばれる、サブスクリプションの一種だ。

アメリカ発のPatreonが一般的には知られているが、国内ではイラストと小説向けSNSのpi

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2021年同人問題を語れ(後編)

ゲームやPCソフトの販売チャネルでは最早主流となった感も有る、ダウンロード販売。それが同人販売サービスとして開始されて、既に十数年が経つ。同人誌だけでなく、コンピュータ社会らしくCG集、はたまたボイス集なども販売されている。昔はCD-Rにラベルを印刷してROM形式などで提供していたが、時代は変わった。

全て販売サイトのサーバからダウンロードするため、そもそも在庫と云う概念は無く、在庫切れの心配は

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2021年同人問題を語れ(中編)

イベントを開けないことに頭を抱えているのはコミケだけではない。自身にとってはコスプレ撮影が不可能…そもそもコスプレ自体認めていない…と云う理由で無関係と云う認識でいる、コミティアと云うイベントも同じだ。
このイベントも、秋に予定しているイベントが飛べば、復活は難しいと云うツイートが回ってきた。コミケもそうだが、あくまでも表現発表と交流の場を提供すると云う名目が有る一方で営利目的ではなく、それが他の

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2021年同人問題を語れ(前編)

同人業界を揺るがすニュースが飛び込んできた。日本最大の同人誌即売会イベント、コミケことコミックマーケットが2020年中のイベントを見送り、2021年5月…大型連休中の復活を目指して関係各所との調整に入った、とのリリースが入った。
2020年冬の予定が一旦未定となった矢先の話だが、大方予想通りだった。

自身は、コミケだけでなく同人イベントはコスプレ撮影のみを目的として行っている。また、同人はダウン

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