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アヤワスカ2回目

2回目のセレモニーを受けてきた。物凄い体験をした。とても長い夜だった。
アヤワスカを飲むと、また吐き気がしてきた。前回は耐えていたが、今回は吐くことにした。1人にひとつずつ吐く用のバケツが用意してある。
吐いた次の瞬間、薬がどんどん効いてくるのが分かった。最初はとても恐ろしかった。
もう決して日本には戻れないと思った。日本で私が失踪したニュースが流れていた。私は呑気にもインスタを更新していて、それも流れていた。
ここには自殺しに来たのだと思った。これに参加したことを心から後悔した。
次のセレモニーからは決して参加しない…なんてことは周りの人間が許すかどうかだとか。
お母さん、友達、元カレ、全ての大切な人から程遠い世界にいってしまって、もう2度と関わることがないようで、だんだん狂っていくようで、とにかく恐ろしい。
もう決して普通の暮らし、普通の会話は出来ないと思った。
*シーラの本の絵の中にいるようだった。体が変形して無機質で機械的で奇妙な形になっていた。時計仕掛けとはこのことか。周りのみんなももう人間の形をしていない。
体が物凄く変形して、どの方向にも動くような気がして、このためにヨガをやっていたのか、と思う。
このジャングルの中で狂ってボロボロになり飢え死にする恐怖を感じた。
陰謀を企てたとしてファシリテーターのマリアたちが逮捕されるビジョンまで見えた。
日本語が話せなくなるようで、ずっと日本語を忘れちゃいけない、日本に帰らなくてはいけない、などと声に出して言っていた。マリアにyou are talking(あなた喋ってるよ)と言われて止めた。私にはもう話す事も許されないのだと諦めた。
アヤワスカはとても恐ろしい薬、1度手を出したら戻れない。飲んだ人はみんな狂っている、と。脳が完全に組み替えられていくのを感じた。そして『Completed.』と、組み替えが終わった合図を感じた。
アヤワスカは恐ろしい呪文。なんでこんなものに興味を持ったのかと後悔した。しかしこれは逃れられない運命なのだと思った。アヤワスカの存在を知ってしまった以上、惹かれてしまった以上、それは死への第一歩なのだと。
ガンや糖尿病が治るやら、鬱病や双極性障害が治るやら、全ては甘い罠なのだと。オーストラリア人パイロットのアレクサンダーやスイスのエマが日本に詳しいのも罠。私をおびき寄せるための罠だったんだと。
みすぼらしく人生を終える、漫画*闇金ウシジマくんの村田久美子が自分に見えた。
そして思った、どんなに周りから見て狂っていようと、みすぼらしかろうと、自分が幸福ならもうそれでいいんじゃないか?
狂っている人は、自分が狂っているとは思わない。
その瞬間、私は幸福の中に包まれていた。
お母さんゴメン、私は死んでいくけど、これが私の幸福だよ、と。
もう、それでいいと思った。お母さんに、生まれてきたくなかったと言ったことを強く後悔した。こんなこと言われたんじゃお母さんも救われないと。
幸福の中の時間が過ぎ、脱力の時間があった。この時には、日本に帰れること、狂っていないこと、この経験をいずれ人に話すであろうことを感じていた。
その後また吐き気。結局前回と同じ5:30まで続いた。まだゆっくりしたかったので、7:00まで寝ていた。

アヤワスカを服用するとトラウマを見ることがあると書いてあったし、そう言ってる人もいたけど、こんなに深い次元のトラウマが出ると思わなかった。あれはトラウマなのか?予知のビジョンも見えるようなので、未来じゃないことを祈る。
だってビジョンでは私はここで死んだのだ。

翌日の10〜13時の*グループミーティングで、私と同じような体験をした人がいたことを知る。その男性も鬱にずっと苦しんでここに辿り着いたと言う。自分がこのまま死ぬビジョン、ここを出ないといけない、と。お母さんゴメンなさい、と。

セレモニーの最中、自分以外の人は全て人形か幻覚で、私はこのジャングルの中1人笑っているんじゃないかという錯覚に陥った。
でも違う。私は生きて帰れる。帰ったところでそこに何もなかったらどうしよう?
失ってもまた探せばいい。乗り越えられる。

昼間のマロカ(セレモニーを行う場所)

*シーラの本…高校生の時に読んだ虐待児のノンフィクション小説「シーラという子」

*闇金ウシジマくんの村田久美子…漫画の中で薬物中毒になる登場人物

*グループミーティング…セレモニーの前後の昼間にみんなで円になり集まり、順番に自分の感じていることや見えたビジョンなどを語る。持ち時間や話す内容などは特に決まっておらず、ファシリテーターも含め全ての人に準備が回ってくる。

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