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新潟の米がピンチ!酷暑による影響はどうだった?1等米過去最低水準に…

新潟の米がピンチです。

今日はそんな話を新潟在住の綺麗道がお送りします。

今年の猛暑は
各所で様々な影響を与えました。

農業は天候の影響をモロに受けるもの。

それって当然なんですが
実際に畑に関わるようになってから
その事実をより明確に痛感しています。

ばあちゃんの畑も、じいちゃんの畑も
猛暑の影響を受けてダメになった野菜がいました。

生えていたのが枯れただけではなくて
雨が降らなかったせいで
種を植えることができなかった野菜もいます。

(なのでじいちゃんは今年の大根はあきらめたそうです。)

家庭菜園ですらこういう状況ですから
農家さんなんてかなり酷いことになっていそうですよね。

農業は日本の食を支える大切な生命線です。

農家さんたちのおかげで
私たちの食卓が支えられているのはご存じの通りです。

今年の異常気象がどんな事態をもたらしているのか
これは決して他人事ではありません。

田んぼに囲まれている新潟人の私にとって
一番心配していたのが”お米”でした。

「お米といえば新潟県」

全国1位の米の生産量を誇る新潟。

新潟のブランドでもある大切なお米に
万が一のことがあったらどうしよう・・・。

そんなとき
NHK新潟放送局「金よう夜きらっと新潟」にて

どう守る?新潟のコメ
~1等米 過去最低水準に~

という放送があったんです。

新潟の状況を一人でも多くの人に知って欲しい。

新潟人として
お節介ですがご紹介させてください。

「どう守る?新潟のコメ」で放送された
新潟のお米の深刻な状況とは?

この夏は全国的にも異常気象。

新潟も例外ではなく
記録的な暑さと水不足に見舞われました。

こんなおかしい天候は
未だかつてなかったんじゃないか
と感じた方も多かったかと思いますが

なんと142年ぶりの高温だったそうです。

そしてこの異常気象は多くの農作物はもちろん
お米にも深刻なダメージを与えました。

番組ではある米農家さんを取り上げ
今の深刻な状況を伝えてくれたんです。

その数字を聞いて驚きました。

毎年、一等米の比率が「8割以上」のところ

今年は一等米が「3%」だというんです。

3割とかじゃなくて3%ですよ。

この農家さんだけに限らず
新潟県全体でも同じような状況のようなんです。

画像:きらっと新潟

これは由々しき事態です。

酷暑の最中の枯れた田んぼを見ながら

これは田んぼの土ではない。砂漠だ。
早く雨の援軍に来てもらわないと・・・

きらっと新潟

と米農家さんがお話されていましたが

ひび割れて干からびた田んぼの映像からも
その異常さが見て取れました。

素人が見てもおかしいと分かる位ですので
農家さんから見ればまるで地獄絵図のように
見えたんじゃないかなと思います。

自分が育てた大切な田んぼが悲鳴をあげている。

そんなの相当辛いはずですよね。

今年の状況として

7月下旬~8月 ひたすら高温が続く
9月上旬       例年より1週間早く収穫

そしてその結果は・・・

白く濁ったお米ができたそうです。

米の「等級」というのは見た目も大事で
白く濁ることで等級がダウンしてしまいます。

豆知識コーナー
【お米の等級の基準】
整ったお米(=整粒)の割合で決まります。

1等米:整粒度70%以上
2等米:整粒度60%以上
3等米:整粒度45%以上

(かつ水分量が15%以下のものであること)

他、虫食い、外観、粒の大きさ、透明感などを
目視検査して決定する。

等級によって価格が大きく変わるため
そのしわ寄せは農家さんに直接のしかかります。

330トン作っているというその農家さんの
今年の結果は・・・

・1等米:ほぼ0
・2等米:8割
・2等米:2割

というなんとも悲惨な状況。

なんと1000万円もの減収になるというお話でした。

JA全農新潟全体でもこんな状況です

このままでは

☑今踏ん張っている農家も体力を失ってしまうかもしれない
☑希望を持った若い人たちも農業を諦めてしまうかもしれない

取材されていた農家さんは
この先のことをとても心配されていました。

このことは日本に住んでいる以上
決して他人事ではいられないと思います。

ただ、唯一救いだったのは

見た目は味に影響しないということでした。

美味しさは変わらないそうなんです。

美味しさは健在です!

ただ、等級が落ちることで新潟のお米が
これまで築いてきたブランド価値に
かなり影響するんじゃないかとみられています。

農家さんだけでなく
小売店・飲食店・加工品に至るまで

新潟と言えばお米

という過去に先人たちが築いてきた
ブランドが揺らぎかねない事態。

そしてその状況は今年だけに止まらないといいます。

コシヒカリは日本のお米の中でも寒さに強い品種。

だからこそ この新潟に根付き
「新潟=コシヒカリ」のイメージができるほど
有名になりました。

ですが寒さに強い品種がゆえに
温暖化による影響は特に受けやすいとも言えます。

今後、温暖化が続くことで
コシヒカリを作っている地域では
2等米が増えていく予想もあるんだそうです。

もちろん新潟は大打撃の予想。

そうなったらここまで踏ん張ってきた
新潟の米農家さんたちは頑張れるんだろうか・・・。

心配になります。

暑さに強いコシヒカリの研究も
進んでいるそうですが
今すぐというわけにもいかない。

では私たちに今できることはあるんでしょうか。

まずは新潟のお米の状況を知ってもらう

これも小さな一歩なのかなと。

そう思い
今日はこんなお話をさせていただいています。

等級は下がっても変わらず美味しいよーーーー

一番伝えたいことなので
ちょっと大きな声で言いましたけども

もし可能ならご家族やご友人に
今回の新潟のお米のお話をさらっとでもいいです。

ちょこっとでもお話していただけると
大変嬉しいです。

また、そもそも論として
「お米をもっと食べること」も
農家さんの応援に繋がる一歩だと思います。

お出かけ時にはおにぎり持参とか
おやつはおにぎりとか

簡単なことからでもいいんです。

ほんの少しでもいい。

今まで以上に日本のお米を食べることを
私自身も意識していきたいなと思っています。

そしてできれば時々
新潟のお米も手に取っていただけると嬉しいです。

今日は

NHKで「金よう夜きらっと新潟」
どう守る?新潟のコメ
~1等米 過去最低水準に~

をもとに今の新潟の米の置かれている状況を
お話させていただきました。

新潟のお米は変わらず美味しいですから!

(文字を大にして言ってみる)

以上、新潟在住綺麗道がお送りしました。

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