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【究極の食糧備蓄】初心者が0から雑穀を作ってみたら~凄惨を極める粟の脱穀で農家の苦労を知る(実体験)

物価高騰
食糧危機の恐れ

度合いは違えど
何かしら不安を感じていませんか?

以前の記事では
私の食糧備蓄遍歴をお話ししました。

【思考チャート】
食糧不足に不安を感じる

瓶詰め・長持ち食材を買いだめする

やっぱり不安

保存食を極める

それでも不安

からの・・・


雑穀を作ってみよう💖

という流れに来ています。
(大分おかしい流れですが、これは”個性”です)

野菜は家族に作ってくれる人がいるので
あえて手を出さずに
新チャレンジを試みることにしたんです。

私、ずぼらなうえに完全なる畑初心者。

ですが
その立場もわきまえず
じいちゃん(実父)の畑を借りて
「粟」を育て始めました。

アワヒエのアワです。

さぁ、完全に未知の領域の「粟」

畑をしている家族も
誰も正解を知らない「粟」の生育チャレンジが
ついに始まりました。

今日は、粟ができるまでの過程と
私の目の前に立ちはだかった
「最大の敵」のことを包み隠さずお話しします。

「粟」は食糧備蓄の一縷の望みとなりえるのか。

ぜひあなたの目で確かめてみてください。

2022年5月15日粟ついに初動~植える~

粟の種をまずは植えるところから。

こんなくらいの少ない粟
1か所4~5粒ずつ植えていきます

2週間後

6月2日
もう芽がだいぶ出てきています
キャッホー

ここからさらに3週間後

6月23日
大分伸びてきました。青々としてます。

伸びてきたらやること①倒れることを防ぐ

さらに1か月後

7月23日
わお!伸びてる伸びてる!

大きく伸びてくると
倒れる恐れが出てきます。

ゴムひもで倒れないように囲いました
(じいちゃんが)

伸びてきたらやること②敵からの攻撃を防ぐ

さらに1か月後

8月26日
おぉ!実がしっかりついてきた!

実がついてくると今度は
カラスに食べられる恐れが出てきます

ネットで上を覆って敵から身を守ります
(じいちゃんが)

9月5日頃のアワ

・・・と、ご覧頂いて分かるように
植えてからはほとんど
じいちゃんがやってくれまして。
(なんか恥さらしですが、これが事実)

この他、忘れてはならないのが
【虫からの攻撃】です。

無農薬なので仕方ないんですが
どこかから虫たちがやってきます。

害虫としては「アワノメイガ」・「アワヨトウ」に要注意。

「育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用」郷田和夫


何の虫かまでは分からなかったのですが
うちの子も食べられてしまって
真ん中で折れ、枯れてしまうものもありました。

それでも全滅することはなく
生き残った粟たちは
すくすくと成長してきました。
(じいちゃんのおかげ)

そしていよいよ
収穫の時がやってきました。

2022年9月18日収穫のとき

彼らも立派に育ってくれました。

収穫時期について

葉が緑色から赤茶色になったら成熟の合図です。

「育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用」郷田和夫

とありましたが、
待ちきれないじいちゃんから
急かされたのもあり

「たぶんそろそろ良いだろう、知らんけど。」
という素人判断で収穫することになりました。

これだけしっかり茶色なら大丈夫なはずだ!たぶん

刈り取った粟は束にして干します。

一旦天気が悪かったので
晴れるまでは味噌蔵にてしばし保管。

(本当は天気が続く日に収穫し、そのまま干すのがベスト)

とりあえずはこれで収穫完了!

ここから
10日~14日間は干すそうです。

2022年10月1日脱穀作業

その後、ビニールハウスで干すこと
約2週間。

やりますか、脱穀。

乾いてるっぽい。

ホームセンターで買ってきた
3枚網がついている「ふるい」を使って
実を外します。

ごしごしこすると取れてきます

たっぷりバケツ一杯分の粟が取れました。

振り返ると
ティースプーン半分もないくらいだった粟が・・・

あの頃はたったこれだけだったっけ。

バケツ一杯になるんだから
まるで「わらしべ長者」みたいな話です。

ここまで(じいちゃんが)頑張ってきて
こんなに増えてくれたなんて
なんと感慨深い・・・

採れた粟で何食べようかな~
わくわく・・・

・・・?

え?このままじゃ食べられないの?

そうなんです。
雑穀はそのままでは食べられません。

お米を思い浮かべると分かりやすい
かと思いますが
雑穀である粟も”種”です。

種ということは、殻に守られているんですね。
食べるためにはその殻をとる必要があります。

しかも、お米と違って殻が柔らかい。
そして、実がかなり小さいときた。

なので
玄米のように精米機なんて使えないんです。

つまり、
ここからはすべて手作業になります。

(やっちまった~~~~~)

ここまで育ててきて一番大きな山
エベレストが最後に襲ってきたわけです。

とはいえ、今更後には引けません。

いよいよ大詰め。
脱穀、そして精穀作業に入ります。

凄惨を極める脱穀~精穀作業の巻

実をとったはいいけど
実以外のゴミ(茎とか)もたくさん入っています。

ふるいにかけたりしながら
ゴミを少しずつ取り除きます。

ボウルの方が取れるかなと実験したり

そして手箕(てみの)を使って
ゴミを飛ばしていきます。
(やり方はばあちゃんに教えてもらいました)

手箕と言われてもイミフだと思うんで
参考までに載せておきますね↓

大きいゴミは取れるのですが
小さなゴミは小さい粟に紛れて
全然取れない・・・。

「ゴミ取れない地獄」がひたすら続きます。

素人にはなかなか果てしない道のりです。

ちなみに一人ではさすがに厳しく
家族を巻き込んでの作業となっています。

家族みんなで
半日かけて脱穀&ゴミ取り作業。

それでも終わりません。

地獄かよ。(おっと、本音がポロリ。)

嫌になったのでこの日は
ここで一旦終了。

精穀作業をやってみよう

数日後。

多少のゴミはもう良いとして
とりあえず殻を取る作業をやってみることにしました。

ここで飛び出したのがブレンダー。

(本によるとミキサーが良いみたいですが。)

【粟の精穀】
ミキサーを2~3秒回す×数回

手箕で殻を飛ばす

「育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用」郷田和夫

また手箕の作業が続きます。(がびーん)

そして作業開始から1時間。

ようやくバケツ一杯が終了。

本を確認すると・・・

このプロセスを3~4回繰り返す。

「育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用」郷田和夫

とあります。

・・・

・・・

終わったな。

ということで、この日はここで終了。

そして
今日に至ります。

・・・えぇ、まだ作業途中ですけど、何か?笑

ということで、粟記事を書いておきながら
実はまだ作業は終わっていない
という体たらく。

次回の作業は
また晴れた日にでもやろうと思います。

さぁ、無事に
粟を食べられるところまで行くのか!?

まだまだ粟までの道のりは続く。

続きはまた今度。
次こそは粟料理の写真を載せたいな~。

今のところ
粟を食べるまでの苦労で心がいっぱいな
綺麗道でした。

腕と心が筋肉痛だよ・・・。

火曜金曜更新中

綺麗道こと古川綾子でした。

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果たして粟を食べられるようになったのか?
こちらで続きが読めます

雑穀作りはこちらの本を参考にしています。

【追伸】
粟に興味がある人も
よっぽどいないんでしょうけど

マニアックな道を突き進むのが
私の生き方なのかなと。

最近は開き直っているとかいないとか。

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