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初心者が0から雑穀を作ってみた アワを食べるときが来た(実体験)

畑初心者なのに
いきなり上級者向きの雑穀作りに手を出した
うかつ者の綺麗道です。

アワヒエの粟を作ってみたものの
その脱穀作業に敗北予想。

素人が手作業でやるには
雑穀の脱穀・精穀は
かなりのハードルの高さだったんです。

イメージがわかない人のために補足しますと
お米は収穫時
茶色い固い殻で覆われてますよね?

お米!

①まずはその”もみ殻”をとって「玄米」にする。
②「玄米」を”精米”すると白いお米になる。

という作業を雑穀でも行う必要があります。

①茎から実を外す”脱穀”をする
②外側の皮を”精穀”する

ここでようやく食べられるようになるんですね。

粟も米と同じ”穀類”ですから。

んで、今回作った「粟」にいたっては
粒がかなり小さいという特徴があります。

お米のように精米機は ”使えない” んです。
(植えてから知ったという悲劇)

つまり機械には頼れず”完全手作業”なんです。

もちろん雑穀農家さんのように
精穀用の機械さえあれば
もう少し楽になったはずなんです。

我が家にはそんなものあるわけない。

こんなのもない。

(画像:https://tekibo.net/nougyou/

江戸時代、いやそれよりもっともっと前の
一切機械的なものを使わない

完全手作業で挑め!

という激しい潮流に自ら巻き込まれてしまったのです。
やっちまった~。

さぁ、このピンチをどう乗り切るのでしょうか。

これまで幾たびの困難を極めた
アワ栽培でしたが
前回はあまりの作業量に途中で頓挫。

前回の記事です↓

今日はその続編。

結局、粟を食べられるまでに至ったのか否か。

貴方の目でとくとご覧ください。

これまでのストーリーをおさらい

食糧危機におびえる

備蓄できるものは?

雑穀を作ってみよう

というところからこの挑戦は始まりました。

そして粟を育てることになったんです。

種を植える

粟を収穫し干す

脱穀作業(家族3人で半日)

手作業による精穀作業1回目
(2人で1時間半)

育てるまでは順調でした。
脱穀も家族の力を借りて頑張りました。

そして精穀作業1回目で撃沈。

ミキサーがないからとブレンダーを使って挑むも
粟の壁は高かったんです。

「これ、もしかして終わらないんじゃない?」

暗雲が立ち込めた我が家。

でも、じいちゃんもばあちゃんも巻き込んで
ここまでやっときたんです。

やめるわけにはいかんのです。

本気でござる。ごぉぉぉぉ~

そして迎えた精穀作業2日目。

前回はブレンダーで
ちょこちょこやっていた精穀作業でしたが
あまりに非効率すぎる。

「もしかしてアレ使えるかも?」

と取り出したのはすり鉢でした。

まだ茶色い粟

ここに粟を入れてすりすりしていくと
あらあら不思議。

黄色い顔が見えてくるじゃないですか。

見たことある色!

これなら食べられそうです。

とはいえ、すり鉢で少しずつ擦っていくには
時間がかかります。

これをやり続けるには精神的疲弊度が高すぎる。

何か他に良い方法はないものか・・・。

ここで新兵器登場。

「ばあちゃんの約30年前のミキサー」
が満を持して登場です。

これまで
「捨てようと思って」と倉庫に眠っていた
ばあちゃんのお宝が現れました。

年季ものです

コレ使えると思います?

それではここでクイズです。

Qばあちゃんの秘蔵ミキサーはこの後どうなったでしょう?

①そもそも動かない
②途中で止まった
③途中でふっとんだ
④問題なく使えた

綺麗道クイズ

さぁど~れだ?

・・・

考えました?

いきますよ。

正解は・・・

④問題なく使えた
でした!

(クイズにする意味なし!爆)

ということで、この秘蔵っ子のミキサーが
予想以上の働きを見せてくれたんです。

精穀作業のやり方は

【粟の精穀】
ミキサーを2~3秒回す×数回

手箕で殻を飛ばす

このプロセスを3~4回繰り返す。

「育てて楽しむ雑穀 栽培・加工・利用」郷田和夫

と書いてあったので
最初は遠慮がちにミキシングしていた私たち。

ですが
「すり鉢でゴリゴリすると茶色皮が取れる」
という事実を知りました。

ってことは・・・

もうがっつりミキサーにかけちゃえばいいんじゃね?

いつまでも食べられないよりは
多少実が削れようとも、量が減ってしまおうとも
精穀するのが先決。

という結論に至りました。

そしてがっつり数十秒ミキサーにかけると
黄色い粟がどんどん出てくる出てくる。

そしてそれを
手箕でバサバサ・・・

ほぼ黄色

これならイケル!

そうです
ようやく粟を食べられる現実が見えてきました。

ピカーーーーー

希望の光が私たちに降り注いできた瞬間です。

神は私を見捨てなかった・・・。

そして
ミキサーガッツリ作戦のおかげで
長かった精穀作業がついに終了!

やったー------!

初めての粟作り収穫祭

ここまで山あり谷ありでした。

幾たびの困難を乗り越え
今、私たちは
粟を いただきます。

合掌。

自分たちが育てた粟で”粟まんじゅう”を作る。
それが私の夢でした。

そしてその夢がついに叶うときが・・・

・・・

・・・

失敗しました~ 笑

見てくださいコレ。

謎の物体

確実に粟の炊き方をミスったまま
強引に包もうとしたらこんなことに。

ドロドロ生地になってしまい
包むというより粟ドロをかけた状態に。

もう饅頭ではありませんでしたね。

しかも柔らかすぎて
スプーンでないと食べられません。

見よ。これが最強の不格好だ。

ここでも
やっちまった~(綺麗道さんよくやるよね)

でもねでもね、
味は本当に美味しかったんです。

嘘じゃないって。本当。

ここまで苦労があったから
なおさらでしょうけど

粟ってもちもちプチプチでとにかく美味しい💖

これまでの苦労が吹っ飛んだ瞬間でした。

感慨深い2022年の秋。

それでは・・・コホン

今年を”粟元年”と名付けることとする。

綺麗道憲法

以上。

これから我が家では
しばらく粟祭りが開催される予定です。

今朝も朝から粟を楽しんでいますよ。

里芋の煮物にイン
ずぼらキッシュの上にオン(チーズみたいなイメージです)

まとめ:初心者が粟を育てて食べるまでにかかった期間は?

5月に種を植えるところから始まり
初めての粟を口に入れたのが10月。

5か月間の長い旅路が
ようやくここで幕を閉じようとしています。

最も過酷だった脱穀からの流れ。

【粟の脱穀~精穀にかかった時間】
約12時間
(干す時間は除く)

悩みながら手探りで作業をしたので
余計な時間がかかってはいます。

数人集めて一気にやれば1日で行ける計算です。

始めからミキサーを上手に使っていたら
もっと早かったはずですし。

とはいえ・・・

これを再びやるかどうか・・・ゴニョゴニョ。

来年も粟を作るかどうかお楽しみに!

今日は雑穀挑戦シリーズ。
初心者が0から粟を作ってみたら
でした。

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