問題児はどっち?
ぼく、ヘビに丸呑みにされちゃったんだよ!
ダックワースは
『育てにくい』『問題児』。
少なくとも、彼の両親はそう思っています。
そこで『育てにくい子供の取扱い説明書』
をいつも見ながら我が子と接しています。
ある日、突然クローゼットから出てきた
大蛇に丸呑みされてしまったダックワース。
一生懸命にそのことを伝えます。
が、
『もう小さい子じゃないんだから
馬鹿げた空想をするんじゃありません。
ヘビの衣装を片付けてきなさい』
と両親は聞く耳を持たず…
全く話を聞かない両親に対して
ダックワースが取った行動とは?
子供と親の関係について
ユニークな方法で描かれた絵本です。
ちっとも目の前の自分の子を見ずに
説明書を熱心に読み込む両親。
『問題児の行動はこうだから』
『本に書いてある通りだな』と
型に当てはめては納得しています。
でも、完全に型どおりの子なんて
本当にいるのでしょうか?
その型って誰が考えたのだろう?
みんな一人ひとり違うのだから
ハウツー本だけに頼るのは危険ですよ。
そんなメッセージを皮肉も入れながら
面白おかしくまとめていました。
表情や細かいところをよく見ると
なるほどなるほど、と興味深く
大人が読んでも気づく事が多い一冊。
子育て。難しい時もあるけれど
目の前の子供をとことん観察するのが
実は一番早かったりしますよね。
わたしもまだまだ修行中の身です。
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