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これからの未来の創り方。ラグビープロキックコーチ君島良夫さんと共に。

このプロジェクトの本質は、ラグビーに限った話ではない。

大袈裟かもしれないが、これからの「未来の作り方」について、一つの在り方を「ラグビー」という形で体現しているように思う。

2021年1月27日に「アタラシイものや体験の応援購入サービスMakuake(マクアケ)」にて始まったこのプロジェクトは、開始3日で250名以上の人々に支援され、ラグビー選手、指導者、そしてファンの方々を中心にSNS上でも広く知れ渡り始めている。

このプロジェクトの意味は何か?

波及の先にある未来は何か?

全国のラグビー関係者、そして、ラグビーに全く関係のない方々にも、この取り組みの一端を至極個人的な目線でお伝えしたい。

「良夫さん」という開拓者

「人と一緒の道はあまり好きではない。人と違う道を選ぶのが好きなんだよね。」

柔和な顔つきでそう語る良夫さんはかつて日本のトップリーグ、海外のクラブチームを渡り歩いてきた元プロラグビー選手である。引退後はJapan Elite Kicking(以下JEK)を立ち上げ、「ラグビーのキック専門コーチ」として、日本ラグビー界のレベルを上げる取り組みをしている。

今となっては海外のプロリーグへ行く選手は多くなっているが、企業スポーツの文化がまだ今よりも残っていた2014年当時としては、引退後に大企業の安定を捨てることはもちろん、プロとして海外に行くこと自体がマイノリティである。いわば、ラグビー選手の新たなキャリアづくりのパイオニア的存在の1人が「良夫さん」だ。

その「良夫さん」から連絡をもらったのは昨年10月のことだった。

「明日も練習したい。明後日も練習したい。」そう思ってもらえる状態を作りたい。

良夫さんのこれまでのキャリアやJEKを立ち上げた経緯、そこでの気づきなどを伺う中で見えてきたのは、単純にキックのノウハウのみを伝えたいわけではないということだった。


属人的で手探りのスキルであるキックを、伝承できるカタチにすること。
それがキッカーという孤独な役割の心の拠り所になること。
ひいては、成功体験を積んだ選手が増え、ラグビーをもっと好きになれるということ。

それらを実現することで

「明日も練習したい。明後日も練習したい。」

そう口にしてくれる選手が一人でも多くなることをこの書籍は目指している。

なぜなら楽しくラグビーにのめり込める状態を作ることが勝利への近道であり、同時にそのプロセスの中で勝ち負け以外の価値を得て欲しいと考えるからだ。

そんな良夫さんの話を伺うほどに、私の中では単なる「キックの教科書販売プロジェクト」にしてはいけないという想いが強くなっていった。

孤独に寄り添う羅針盤を「共に創る」

マクアケに商品やサービスを掲載し、それに対して応援の気持ちを持って購入してもらうことを我々は「応援購入」と呼んでいる。今回の場合、電子書籍やTシャツ、一緒に書籍の内容を考えられる権利などが掲載商品になっているので、応援購入した方々はもちろんそれらを対価として受け取れる。

だが、語弊を恐れずに言うと本当の対価は別モノだと私は考えている。

電子書籍やTシャツ“だけ”を届けたいのであれば、別にマクアケを使わずECなどで販売すれば良い。

今回お届けしたい対価は「未来のラグビー界を一緒に変えられる権利」である。ラグビー関係者も、そうでない人も、様々な形で未来のラガーマンのための羅針盤創りに加担してもらい、日本ラグビー界の未来を幾ばくか変えていけるのだ。

一人ではなく、スクラムを組むことが未来を創る

皆と違う道を選び、まだ誰もしていないチャレンジをするということは否定の連続である。それは良夫さんのこれまでのラグビー人生でも幾度となくあったに違いない。もしかしたら今も尚、そこに対峙しているかもしれない。

そうしたときに、その否定を覆していくには信じている価値の証明をする他ない。それはラグビーに限らず企業の新規事業にも共通することだ。

これまで価値証明のためには、閉じられた組織や業界内の論理で判断されるということがあったかもしれない。ただこれからの時代は他者と繋がり、外部の明確な声と支援を借りながら価値証明をしていける。

それを私は「スクラムを組む」と呼んでいる。

このプロジェクトの本質は、ラグビーに限った話ではないのだ。
既存の枠からはみ出して、新たな価値を産み出そうとする人間に共通している「これからの未来の作り方」がそこにはある。

スタンドオフに憧れていた、フランカー。

最後に改めて。未来の一翼を担ってくれる方々を2021年3月10日まで募集中だ。ぜひ共にスクラムを。

鋭いキックや華麗なパスでゲームメイクをするスタンドオフに憧れていた。けれども、現実はボールを全く持たず(持てず)狂ったようにタックルに勤しんでいたフランカーからの目線であった。

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