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自分が書いた詩をまとめていきます。
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#家族の物語

海岸線の先に

海岸線の先に

言葉の切れ端を集めながら、海岸線を歩く
貝殻の裏に
テトラポッドの先端に
波打ち際の湿った土の上に
見つけては つまみ取る

手のひらに一つ一つ重ねながら
そして
次第に両手で抱えるほどのそれは
可笑しいくらいに不揃いだった

アスファルトの上に広げてみると
なんだ、阿保らしい
それらは全て私の口癖だった

けれど西陽のせいだろうか
色がやわらかに、形がかろやかに見えるのは

なんだ、阿呆らしい

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アーケードから

アーケードから

目を細め、天を仰ぎながらアーケードを歩く
そこに広がるは破れたビニール屋根と
いつから切れたかもわからないガラスの照明の連なり
千切れた屋根にぶら下がるは
哀愁と懐古と祖母に手を引かれて連れられた日の温もりであった

肩を窄め、俯きながらアーケードを歩く
そこに広がるは幾何学にも見えうる割れたタイルの連なり
連綿と続くその溝の果てには
遥か彼方
記憶の端にコツリと落ちた駄菓子のクズが顔を覗く

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