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ゴスロリでお茶を点てた日【日記】

茶の湯において「区切り」は重要な事項だと感じる。季節の区切りに従って空間を演出し、時間の区切りによって茶会が進行する。空間もまた同様に区切られている。畳によって升目のように区切られた空間は、自身の居場所を確かにする。点前畳と客畳。或いは神聖な場として区切られる床の間も然り。
そしてなにより、躙口を通って入るそこは、外界と区切られた異空間そのものである。亭主の演出によって作り出された、非日常そのもの。茶道とは非日常だ。

しかし、その非日常を日常とする者にとって、それは非日常なのだろうか?多くの人にとって、抹茶を飲むという行為自体が非日常に他ならない。では、茶人にとっては?茶を点て、飲むといった行為も、茶室という異空間も、日常に存在している。非日常とは日常に存在しうるのだろうか

12/6〜12/8、沖縄の那覇にて行われたバラックアートブックフェアというイベントに参加してきた。

友人のブースでお茶を点てた。ゴスロリを着てお茶を点てた。別にメッセージや意図があるわけではない(強いて言うならば、ゴスロリも茶道も可愛いので最強)が、紛れもなく非日常のそれである。

恐らくゴシックロリーターで抹茶を点てた初の茶人になれたのではないだろうか?光栄至極だ。

有難いことに、多くの方々にお茶を振る舞う事が叶った。この非日常という栄養を糧に、これからも日常を浪費していこうと思う。

今回ブースへお運びいただいた方々、及び素敵なイベントを企画してくださった方々に深く感謝申し上げたい。

茶々門綾


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