区切り/意図的な『意図しない執筆』とその帰結
イントロ無我の創造、という概念が存在する。小説にしろ絵画にしろ音楽にしろ、そこには理論や秩序が存在し、その理論の中で正しい発見と選択を繰り返していくことによって作品が出来上がるという考え方だ。登場人物が嫌な思いをすれば怒るし、涙を流す。ここで大爆笑をするという行動に至ることは(その人物が正気を保っているのであれば)起こり得ないのだ。膨大な数の選択肢の中から、より正しいものを選びとっていく行為が創造なのであって、作者の頭の中で一から十まで作り上げているわけではないというのだ。い