道を探して(第四話)
ある日の明け方4時に私は近所のコンビニへ行った。
そのコンビニには近所の零細な花屋のお婆さんが来ていて、たいそう豪勢なお弁当をたくさん買っていた。私の父の店にお金を無心に来て、返すことはなかったけれども、父はその花屋のお婆さんのことを「苦労しているから」とかばっていた。私はその花屋で、昔よく花を買っていたが、ある時、冬に「もみの木をください」というと、枯れた「モミ」を奥から持って来て「4000円!」と言われ、驚くべき枯れ具合と値段に驚愕した。また、花束を買うときはちょっとも