幼い我が子と、とっぷりと。
新年度が始まり、
夫は新しく始まった仕事が怒涛の忙しさで、夜は3人寝落ちの日々。
まだ息子が寝ている早朝、
豆から挽いてコーヒーを淹れてくれるコーヒーメーカーを手に入れて、
夫婦でたわいもない会話をするつかの間の朝時間が生まれた。
「最近、SNSの更新が活発だね~」と夫の何気ない一言。
「わが子と家にいる毎日が何となく過ぎていってしまうのがもったいない気がしてね」
「自分に自分で意味づけしているのかな~」
なんて、寝ぼけ半分の思考で答えた。
夫を送り出してから、今日はなかなか息子が起きてこない。
朝の夫の言葉に何となく、思考が巡る。
引っ越して、新天地での新生活が始まって約3週間。
2歳8か月の息子と、平日は二人きりの暮らし。
小さな家の中でもドラマチックな出来事が山盛りである。
そんな日々の中でも、
何となく一日を過ごしていくと、あっという間に日々が流れて零れていきそうで。
忘れてしまいたくない、という欲張りな気持ちと。
口外しなければ息子と二人だけの世界で終わっちゃう、
こんなにドラマチックなのにもったいないなぁ!という、思い。
日々に意味づけをしたいというよりは、
何か、この息子との日々には、本当に大きな大きな意味があるように思っていて。
それを残しておきたい、そんな気持ちで発信しているのかもしれないな。
まだ明確な言葉にすることが難しいけれど。
幸いにも我が夫は、
幼い子どもと過ごすことの意味や大変さ、
面白さなども理解してくれている。
こんなふうに幼い人ととっぷりと濃密に
暮らしを共有できることって、
とても学びの多いことだと思う。
成長著しい彼の1日を残しておきたいという思いもある。
これまで、幼稚園、プレーパーク、森のようちえんの現場で働くなかで
人間のごく幼いうちの育ちが
「人の根っこ」を創ってゆくなぁ、と実感があって。
ごく幼い時期の人間の面白さにもたくさん魅せられてきた。
これから先も、
自分が生きていく中で
子どもの育ちを支えることを仕事としていきたいという思いがある。
そのうえで、
今我が子が幼い今というこの時期は、大切にしたいものは見えている。
決して我が家にはお金が十分にあるわけではない、
経済面では夫の一馬力に頼ることにもなる。
彼との日々は、
自分にとってとても大きな「学び」と「気づき」の連続だと思っている。
自分自身も成長させてもらえるなぁ、と確信もある。
大人になって尚、
こんなにも新鮮な出来事や感情の揺れ動きに出会わせてもらえるなんて、
幼い人との日々のもつ物凄い力に、純粋に惚れている。
そして、
外へ出て働かず、
保育園にわが子を預けず、
幼い子どもとともにいることを選択していることって、
今の時代、もはや「少数派」なんだろうとも思う。
でも、わたしは今は、母を満喫したいと思っている。
母であることをとっぷりと。
その少数派な暮らしの中で感じることも、
記録して発信していける時代だなと。
母って幸せだよね、って思うから。
そういう選択肢もあってもいいよね、と思うから。
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