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11.暮らしの相棒 ~料理~

私は自分で作ったものを食べることが好きだ。
決して料理が得意だとは思わないけど、昔から自分が作りたいのだ。だから、料理が苦手だと言ってくれる旦那さんは、私にはちょうどいい。

1人暮らしの時は時間をかけてでも食べたい料理を作るのが楽しかった。
結婚して2人分作るようになってからは、夫の好きそうなものも考えて作るようになった。
そして4人分のご飯を作るようになって、料理に対する考え方が変わったことが3つある。

1つ目は、バランスを意識して食卓に出すようになったこと。これは、離乳食で覚えたことだ。
主食、たんぱく質、ビタミン・ミネラルがそれぞれ入っているかどうか、足りていないとなんとなく気持ち悪い。
そうすると、それまで買わなかった果物も常に家にあるような生活に変わっていった。

2つ目は、朝ご飯を食べるようになったこと。いつからか、私は朝はお腹が空かないからと朝ごはんを食べずに仕事へ行っていた。朝ごはんを食べる時間があるなら寝ていたかった。
これも、離乳食のおかげ。朝・昼・晩とだいたい決まった時間に食べさせなければいけないので、だいたい同じ時間に食べるようになり、朝はお腹が空くものと、体が変わっていった。

3つ目は、旬の食材を楽しむようになったこと。これは、近所の無人販売との出会いのおかげだ。採れたてというのもあるかもしれないが、とにかく美味しい。さらに、まだ子供が香辛料など辛いものや味が濃いものは食べられないので、素材の味を楽しむように変わっていった。
それ以外にも、今年もこの季節がきたかぁと、四季の楽しみ方にも影響を受けた。手仕事もその一つで、梅干しはこれからしっかり向き合ってみたいものとして楽しみにしている。

それまですごく不健康だったわけではないが、今の食卓の方が、なんか身体に優しい気がするし、朝お腹が空くことでリズムが整ったように思う。

また、料理を決めて作ることしかできなかったのが、素材から献立を考える楽しさも覚えた。

そうすると、レシピ本を見ずに料理を作りたいと思うようになり、その願いどおりのタイトルの本に出会った。その本がこちら。

『レシピを見ないで作れるようになりましょう』有元葉子

この本に出会ってから、野菜とお肉はほとんど塩、砂糖、醤油があれば美味しく食べられるようになった。あとはサラダの時は酢、オリーブオイルを中心に、好みでマヨネーズ、ごま油、塩など。

もちろんジャンクな日もあるし、徹底した栄養管理をしているわけではない。まだまだ料理は奥が深いし、日々新しい発見だ。きっと子供が育てばまた並ぶ料理も変わると思うし、それで良いと思う。

食との関わりを見直すことは暮らしを見直すこと。これからも年齢や環境とともに、私の食卓は変わっていくだろう。

思えば料理と共に私は成長してきた。いつも暮らしに寄り添ってくれている相棒として、これからも共に歩んで行きたい。

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