見出し画像

吹き替えよりも字幕で 二人で観たあの映画

気になっていた映画を観ました。
サブスクで簡単に映画が観れるいまの時代、映画館で映画を観る機会はぐんと減った。お家で気軽に映画が観れちゃうからこそ、「絶対映画館で観たい!」と思うことも少なくなった。そんな中、私が映画館で観たいなと思った作品。


結論、個人的にとても良かった!!!
観終わったあと、こんなに感情が溢れて余韻がすごいのは久しぶり。なので、この感情をnoteに残します。
若干のネタバレを含みます。これから観る予定の方は、そっとUターンお願いします。




ちょっと思い出しただけ


主人公2人の、6年間の「7月26日」の物語です。


この映画を観終わったあと、"ちょっと思い出しただけ"。そんな気持ちになりました。まさにタイトル通り。それが狙いだとしたら、松居大悟監督すごすぎます。



この映画のいいところは、観客1人ひとりが自分たちのこれまでを"ちょっと思い出せる"ところ。歩んできた人生は人それぞれで、十人十色。その人それぞれの人生や想い出がある。
この映画では、恋愛面においての思い出やったけど。恋愛、家族、仕事、、きっと思い出す記憶は恋愛に限らず、人それぞれ。

各々が「自分の人生の出来事」を思い出せる
それがこの映画のいいとこやと思う。


主人公2人が復縁しない。それもこの映画のいいところ。「紆余曲折を経て復縁、ハッピーエンド!」そんな恋愛映画やドラマは多い。でもこの2人は復縁しない、葉ちゃんは他のひとと結婚している。それでも"ちょっと思い出して"、ケーキを買っちゃう。


後悔しているわけでも、戻りたいわけでもない。それでもふとした時に懐かしく感じたり、思い出す出来事や想い出ってある。

「それでもいいんだよ」

そう言われてる気がした。思い出すことは悪いことじゃない、それも含めて人生なんやって言われてる気がした。全ての出来事が自分を創っていて、まるっと全部を大切にして生きていきなさい、そんなメッセージを感じた。


なんだかハッとするようなセリフもたくさんあった。


愛は逃げ道。言葉にしたら壊れてしまうもの。


言葉にしないと伝わらない。でも、全てを言葉にするのが正解ではない。「言葉にすること」「言葉にしないこと」をそれぞれ大切にした主人公2人。2人ともお互いを大切に想っているからこそで、どちらの気持ちも理解できた。"愛"を理解できるひとってこの世にいるのだろうか?


どこかに行きたいけど、どこに行きたいか分からない。でもタクシーは行き先をお客さんに決めてもらえる。


映画の中ではさまざまなお客さんが登場した。この世界にはたくさんの人がいて、それぞれの日常があって、その日常の集合体が街なんやと改めて感じた。人が他人に見せてることなんてほんの一部で、それぞれ一生懸命に日常を過ごしてる。そう思うと、すれ違うひとも何気ない街並みも、全てが愛しく感じる。なーんてね。


主題歌のクリープハイプもとても良い。映画を観る前と後では、曲の感じ方が違ってくるのが不思議。



映画を観終わって、昔を思い出してすごく懐かしい気持ちになったので、久しぶりに鳥貴族に行きました。映画の中にも出てきたので(笑)
大学生の頃はお世話になりすぎたトリキ。めっきり行かなくなりましたが、安定でした。

一緒にトリキ行ったことないし、出身も全然違う私たち。でも、それぞれトリキに想い出があって、「懐かしいな〜!」って話してた。そう思うとトリキってすごいお店やなあ。


"ちょっと思い出しただけ"

ぜひたくさんの人に観てほしいなと思います。1人もしくは、心許せる友人と観てほしい。恋人はちょっと違うかなあ。
(完全に個人的意見です。)
大きい映画館じゃなくて、ミニシアターで観るのがオススメです。ちなみに私は「下北沢トリウッド」で観ましたが、雰囲気もとてもよかったです!


サブスクで簡単に映画が観れる時代やけど、やっぱり映画館で観る映画っていいなと思った。久々にお仕事終わりレイトショーとかやりたいなあ。

▼私のトキメキ記録
景色、コーヒー、ときどき読書

この記事が参加している募集

休日のすごし方