見出し画像

利益度外視

利益度外視
自ら言ってしまう事業者について
なんだか怪しいと思ってしまう今日この頃である

原価酒場という言ったことがない居酒屋があるが
本当に原価なのだろうか
企業は利益がなければ成長できないはずである
たとえマイナスでなかったとしても
例えば新しい原価酒場をOPENするとき
原価酒場なのにその資金はどこからくるの?

そんなことはさておき
先日初めて行くトンカツ屋に行った

前から前を通っていたのだが
なかなか入ってみようとならない
昔ながらの外観
外から店内が見えないタイプの
暖簾がかかっているお店

いざ逝ってみようと先日なったのだが
流石に怖くてGoogleさんに聞いてみる
世界のGoogleさんであっても
そのお店の情報はほぼ皆無である

なかなか勇気のある行動であったが
その外観に何かを感じて
おじさんでも冒険したいという精子じゃなくて
精神で暖簾をくぐる

かなり年季のはいった店内は
居酒屋のような雰囲気
正直美味しいとんかつは出てきそうにない

しかしミスターセンクスは知っている
きたなシュランと呼ばれる店があること
老舗で綺麗ではないが
絶品のべっぴんを提供するお店

ミスターセンクスは
1700円ほどのロースカツ定食を発注する
とんかつ専門店であればそこそこの価格帯だな
そうおもったわけだが
「すごい店」なのか「ただの店」なのか
この時点ではまだ確信がない

発注するとすぐに
お惣菜的な品が3品ほど出てくる
どれも手が込んだお惣菜だ
しかも飲み物は無料だということで
ウーロンティーを発注する

ここでちょっと心がゆらぐ
本命のトンカツは大したことがなくて
その周辺でお得感を出す店ではないか
ちなみにキャベツとごはんもおかわり自由だ

出てきた本命について
今まで食べたトンカツの中でもベスト3にはいるほど
それくらい美味しかった

直感ですごく良い肉を使っていると感じる
感動しながら完食すると
なんとアイスクリームとゆず茶が提供された

店主よ
1700円という値決めは間違っている
もっと料金をあげてよろしいから
その利益でもっとお店を綺麗にしたらよろし
素直にそう思った
コストパフォーマンスとかそういうことではなく
その店主は利益という言葉を知らないのではないか
アイスを食べている時もその店主は
おかわり自由のキャベツを手切りしていたのである

財務的に話せば至極真っ当な話である
ツッコミどころ満載
利益度外視という本があったら
間違いなく事例1に出てくるだろう

真っ当な話をしたところで
この店主はその意見を受け入れないだろう
話を聞けばこの道30年だそうだ
金よりも美味しいものを客に食べて欲しい
典型的なそういうタイプである

つまりこれがこの店の良さであり
30年愛されるこの店のアイデンティティだ

何か助言を求められたとして
ミスターセンクスは経営を合理化すべきだと
そう言えるだろうか?

言えないよ好きだなんて
何よりも君が近すぎて状態である

何にしても勇気を出して逝ってよかった
いわゆる本当は教えたくないタイプの
MEITENであった

いやしかし色々と考えされられるとんかつやだったので
今日の画像はいらすとやさんである

この記事が参加している募集

おいしいお店

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?