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反戦の潮流鮮明に 〜闘う若者の祭典を終えて〜



集会を終えて

 まず真っ先に言わなければならない事がある。それはこの2023年が今まさに、この戦時下に立ち向かう為の団結が求められていると言う事だ。

 現在支配している側は、従来より労働運動と言う物を歴史のゴミ箱へ葬り去ろうとしていた。しかし出来なかった。それは何故なのか? それが反戦の砦であったからに他ならない。

 1+1は2だが、労働組合では違う。高々2名程度でも団結して闘えば、単独で闘うよりも10倍の力を得られるだろう。1+1は10、そう言える程の力がある。力こそパワーだ。

 もし、この集会に参加している青年の中で、労働組合に入っていない、あるいは入っているものの、特段活動家でもない・・・そんな青年が居たら、迷わず足を踏み入れるべきだ。最初に県反戦から言いたい事はそれに尽きる。 当紙でも幾度となく結集を呼びかけてきた、11・19全国労働者総決起集会が、日比谷野外音楽堂にて無事に開催された。

 今年で26回目を迎えたこの集会は、真に大きな時代の転換点にある中で開かれた。今年は日韓米の労働者国際連帯としての20周年を迎える年でもあり、毎年日比谷の前日に千葉で行う国際連帯集会も特別なものとなった。(後述)

 ウクライナでの戦争は長期化・泥沼化し、イスラエルによるガザでの激しい空爆・地上侵攻によって犠牲者は1万人を超え、これまでにない規模の虐殺が進行している状況で、同時に東アジアにおける戦争の危機も高まっている。アメリカを見れば国家安全保障戦略において、「ロシアを抑えつけ中国を打ち負かす」と語り、三国軍事同盟中国との戦争を構えている有様だ。(次欄へ続く)


1面

 改めて言おう、労働者の国境を超えた団結こそ戦争を阻止する力だ。
 昨今に動労千葉等が日韓米の国際連帯を20年に渡り築いてきた事には本当に大きな意味があると言える。ここに東アジアにおける戦争を阻止する展望がある。日比谷においても、今年は例年以上の反戦の大結集が実現された。世界の仲間とともに反戦の声をあげた集会となった。

 中身の詳細は中核派辺りの機関紙でも読めば全て書いてある。詳細は他媒体に任せ、当紙では敢えて所感を掲載する事とする。あらかじめご了承願いたい。

日比谷の当日、県反戦の観戦記

 当日の県反戦は会場の中で落ち合う形だった。1度集まってから集会開始を迎えれたのは大きかったと言える。今年の11月後半は既に冬であったが、何のそのだ。

 集会を何度も行えばマンネリがつきまとうものだが、今年の集会ではそのような影が払拭されていた。昨年より明らかに胸が高揚する。

 昨年より目に見えて参加者が多い。野音の座席数は2600人余りだったはずだが、立見が200人は居る。壇上の現役労働者の比率も格段に増え、この労働者集会の継続への確信を高めた。

 代替の効かない野音の長期改修を迎え、都合4度は会場用意との闘いとなる。だが、この集会は続くだろう。

 デモへ繰り出すだけでも、会場へ来た時に見た景色と違って見える。最初時はピンと来なかったが、数寄屋橋を通る辺りから胸が熱くなっているのを自覚した。もう3年前の面影は無い、往時の東京に戻っていた。

 日曜日の山手線沿いなら否応なしにも注目される。デモの役割分担者はフル稼働であり、声援を送る人々にはパレスチナ連帯を示す物も散見された。やはりこの集会は反戦労働者の集会だと言う原則が強調されたかのようだった。(共著)


2面

国際連帯20年を無事に迎える

 国際連帯20年、日比谷の集会と共に行われて来た国際連帯集会も、千葉市で無事に開催された。

 冒頭ビデオの後に司会と主催者より挨拶、貴重報告と特別発言もあり、連帯挨拶の後には在留難民から今を取り巻く入管抑圧の惨状への訴えもあった。

 後半では、海外代表団より登壇があった。韓国3者からは「憲法で保障された争議権を否定し莫大な賠償を課そうとしている」話があり、自らと国労の繋がりを語りもあり、故・中野洋氏の著作からの引用も交え、階級闘争の戦闘に立つ決意が語られた場面もあった。公務員が労働三権を抑圧されている現状、非正規雇用が約4割に達し、プロレタリアの団結を訴えかける場面もあった。

 独・鉄道労働者はドイツにおける国労と動労の分裂を批判し、統一されし建設を訴えた。ドイツ鉄道分割民営化への反対も表明され、米の2者からはMLBアスレチックス新球場に絡んだ攻撃、教育における民営化攻撃、資本家の道具APECに絡めた組合官僚への弾劾、米・労働者の決起の拡大、世界的争議の必要性を語った。AGCの違法派遣と闘う仲間達からのビデオも上映された。(中井)

【反戦新聞 第23号】

 

 



 

 


 

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