14ヶ月世界の旅を続けているコーチが考える、オンラインワークと旅を続ける秘訣
2021年4月に始めた旅も6月で15ヶ月目に突入しました!
この間滞在した場所はトルコ・ギリシャ・モロッコ・コスタリカ・ニカラグア・メキシコの5カ国。
場所で言うと15エリア、30ヶ所にものぼります。
もともと旅行は好きだったものの、あまりガッツやスタミナもなく、さらにアラフォーになり体力も低下している(トホホ)、かつ、仕事柄自分の状態をととのえることが重要でセッションに適した場所を確保する必要もあるわたしがなぜ「オンラインワークをしながら旅をする」ということを続けることができているのか。
今日は「振り返ってみるとこれは大事だったな」というポイントを7つご紹介します。
旅をしながら仕事を続けたいコーチの方はもちろんのこと、いろいろな場所でリモートワークをしたいと思っている方にも参考にしていただけるとうれしいです!
オンラインワークをしながらの旅を続ける秘訣
①滞在先は1ヶ月などの長期で借りる
30ヶ所、と書きましたが、実はそのうち9カ所は1ヶ月もしくは2ヶ月、同じ場所に滞在してきました。6ヶ月もメキシコシティで1ヶ月間、同じ場所に滞在する予定です。
つまり、15ヶ月のうち12、3ヶ月くらいはひとつの場所に腰を据えて滞在しているのです。(逆に国をまたいだ移動の前は飛行場のある町に1日や数日間だけ滞在することもあります)
長期で借りることのまず大きなメリットは滞在費が安くなること。
普段はだいたい一ヶ月あたり800ユーロから1,200ユーロ(10万円から16万円くらい)のところに滞在していますが、滞在が短くなると1週間300ユーロから400ユーロくらい(4万円から5万円くらい、1ヶ月あたり16万円から25万円くらい)になります。
滞在費が下がると、その分無理なく旅を続けやすくなりますね!
さらに、一つの場所にゆったり滞在すると、心身をととのえて良いパフォーマンスが発揮しやすくなります。
実は、移動が頻繁だと、次の滞在先と移動手段を考える→滞在先やバス等を予約する→実際に移動する、と必要なエネルギーと手間と時間がずいぶん増えてしまうんです。
実際、1週間に1回以上の移動が続くとその分、万全な状態でセッション等に取り組むために休む時間もたくさん必要になるなあと感じます。
一つの場所に長期で滞在することで、落ちついた状態で仕事に取り組み、その土地の暮らしも楽しむことができます。
一ヶ月の生活費等についてはまた別途ご紹介できればと思いますが、わたしたちは二人で生活費を半々で出しているので、生活費はそんなにかかりません。
そして、「ゆっくり」というのは実はオンラインで働きながら旅をするためにも、好きなことを心地よく続けていくためにも大切なキーワードなので、これもまた何かの機会にご紹介できればと思います。
②キッチンがある滞在先を借りる
ホテルの滞在が長くなると、必然的に増えるのが外食。
ローカルフードを楽しむのも好きですが、からだのコンディションを考えるといつも外食なのはあまり好ましくはないなあと感じます。
(外食が続くとあからさまに感覚が鈍くなります)
というわけでわたしたちは基本的に長期滞在先では大きなキッチンがある場所を借りるようにしています。
国や場所によっては手に入る食材が限られていることもありますが、人間は制限があるほどクリエイティビティが発揮されるもの!
その土地の料理を真似するのも楽しみの一つです。
(と言っても料理をするのはだいたいピーターさんですが)
③仕事場所が確保できる滞在先を借りる
キッチンと同じくらい大切なのが、仕事のための場所。
姿勢が悪かったり無理があると、思考や感覚が鈍ってしまうし、仕事をするのも楽しくなくなってしまいます。
というわけで、わたしは滞在先には仕事ができる机がある場所を選んでいます。
コワーキングスペースなどを活用するという方法もありますが、場所によってはそんなものがないところも多くありますし、滞在先で毎回場所を探すのも大変。
場所があっても、音楽がかかっていたり、周囲の音が聞こえたりとコーチングセッションには適していない場合がほとんどです。
さらにわたしの場合は時差の関係で早朝などにセッションを持つ場合もあるので、パートナーが気兼ねなく寝ていられるよう、ベッドルームとは別の部屋に机がある場所を選んでいます。
どうしてワンルームになってしまうときも、バルコニーなどが広くピーターさんがのんびりできる場所を選び、、セッションのときに必ず室内で「ひとり」の空間をつくるようにしています。
トルコやモロッコ、ニカラグアは物価が安くベッドルームが2つ以上あるおうちを借りることができたので、お部屋の一つを仕事専用の部屋にしていました。
長期滞在をすると結局、安くて狭い場所に泊まって仕事のためのスペースを別に借りるよりも合計の費用は安くなったりして。
飛行機のチケットなどもそうですが、ぱっと見の金額のお得さよりも、実際にどのような質の時間を過ごすことができるかで滞在先を選ぶようにしています。
④仕事の予定を詰めすぎない
仕事をしながら旅をするライフスタイルにおいてさらに大切なのは、仕事の予定を詰めすぎないこと。
たとえ長期で同じ場所に滞在すると言っても、異国で、言葉も通じないとなれば知らず知らずのうちに気を張ったりエネルギーを使っているもの。
そんな中でも、一つ一つのセッションやお打ち合わせで持っている力を十分に発揮するために、予定はできるだけゆったり組むようにしています。
今は日本からの時差が-14時間(昼夜がほぼ真逆)で日本の方とご一緒できる時間が限られていることもあり、セッションやミーティングは基本的に1日2件までとしています。
そうすることで日中は観光やお買い物なども十分に楽しんで、かつ、コンディショニングのための時間も取ることができる。
急な依頼やご相談や時間変更のご希望があっても対応することができる。
さらに、移動の日と翌日の朝には予定を入れないようにして、
万が一仕事のための環境が想定と違っても対応できるようにしています。
加えて、国をまたぐ移動などでどうしてもホテルのお部屋に滞在しないといけないときなどはセッションを入れないようにしています。
無理をして数を追うよりも、自分をととのえ、セッションの質を上げるために取り組んでいれば、継続のクライアントさんが主になるため新たなクライアント獲得のための集客をしなくてよくなる、というのは旅をしていなくても言えることですね!
⑤重い荷物は運ばない、無理しない
「世界を旅している」というとバックパックでの旅を想像されるかもしれませんが、わたしは機内持ち込み可能な大きさのスーツケースと中くらいの大きさのリュックで移動しています。
舗装されていない道など、スーツケースでは歩きづらいこともありますが、わたしはスタミナもないので、あまりにも重い荷物を持って歩くとその分疲れて、回復するのに時間がかかってしまうんです。
体力があって倹約家なピーターさんは大きなバックパック(と小さなリュック)を背負っているにもかかわらず「このくらいなら歩けるよ」と言ったりするのですが、その結果1時間以上歩き続けてヘトヘトになるという経験を何度か経た結果、今は疲れてきたら遠慮せずに「タクシーに乗ろう」と提案することにしています。
もちろん、ローカルバスに乗って現地の雰囲気を味わうことも多くありますが、特に荷物を持っての移動のときは多少お金がかかったとしても無理せず快適な方法を選ぶようにしています。
⑥快適に仕事をするための物への投資は惜しまない
移動がそこまで頻繁ではないとは言え、荷物はなるべく減らしたいところ。
ですが、仕事を快適にするための物とそれを入れるための場所への投資は惜しまないようにしています。
わたしがノートパソコン以外に持ち歩いているのは、パソコンの画面の高さを調節するためのスタンド。そしてスタンドを使うことによってキーボードが打ちにくくなるのでワイアレスのキーボードもセットにしています。
ノートパソコンって、持ち運べて便利だけど画面の高さは良い姿勢を保つのにはちょっと低いし、オンラインで画像ありの会議をするときにも見下ろす感じになってしまう。
というわけでスタンドとキーボードは旅に出る前から使っているのですが、旅にも持ってきて本当に良かったと感じています。
そして快適な仕事の環境をつくる小物も大事。
コンセントの位置によっては延長コードを購入することもありますし、旅に出て一番最初の滞在先であるトルコのイズミルのおうちでは、仕事場で使おうと思っていたセカンドベッドルームに机がなかったので、到着した翌日に小さな机を購入しました。(物価が安いので数千円もしなかった感じですが)
旅をしているとは言え、できる限り良い環境をつくる。
というのはプロとして大切なことではと思っています。
⑦クライアントさんたちと直接信頼関係を築く
昨年、旅を始めるにあたって、それまで所属していたコーチングのプラットフォームを辞めました。
コーチングという関係性やプラットフォームの求める形にとらわれずにクライアントさんたちとご一緒していきたいという想いがあり、同時に今後旅やそのとき大切にしたいライフスタイルを実現するにあたってクライアントさんたちと直接信頼関係を築いていくことが大切だろうと思ったためです。
約束をした時間に、最高のコンディションでご一緒する。
そのための努力をする。
というのはやはりプロとして当然のことですが、それでも不測の事態というのは起こります。
それは旅をしていなくても同じこと。
だからこそ、お互いに現在のライフスタイルを理解し合い、応援し合っている関係でいたい、という想いから直接コミュニケーションを取ることができ、お互いに柔軟に対応や調整ができる形を選びました。
繰り返しになりますが、クライアントさんに甘えるというわけではありません。プロとして手抜きをするわけでもありません。
それでも、お互い人生のいろいろなステージでご一緒していくために、何かのときにより良い提案や対応をすることができる関係性を築いていけるのがいいのではと思っています。
一緒に旅をする仲間の理解と協力があってこそ
ここまで7つの秘訣をご紹介してきましたが、「オンラインで働きながら旅をする」ということが続けられているのは、他でもない、一緒に旅をする仲間の協力と理解があってこそのことだと感じています。
実際に一緒に旅をしているピーターさんはもちろんのこと、協働している仲間たちや一緒に実践や探究を行なっているみなさんたちも大切な仲間です。
みなさんが働きながら仕事をしているということをあたたかいまなざしで見つめ、応援してくださっているからこそ14ヶ月旅を続けてくることができました。
「旅先からのおたよりを楽しみにしている」というお声も、とてもうれしく励みになっています。
ピーターさんも、もともとわたしの仕事を第一優先にしてくれていましたが、実際に旅をし、さまざまな場所に滞在する中で「こんな場所だとお互い快適に滞在できる」ということについてより共通の認識を持てるようになったなと感じます。
それは何かトラブルがあったときにもそうでないときにもコミュニケーションを続けてきたからこそのこと。
これからもご一緒するみなさんとコミュニケーションを取り続け、お互いの取り組みや挑戦を応援し会えればと思っています。
旅にはいろいろなスタイルがあります。
短い期間で思いっきり楽しむこともできる。
いつもとは違う環境でガッツリ仕事をすることもできる。
そんな中でも、ローカルライフをのんびり味わいたいのなら。
もしくは、普段身を置く環境とは違う世界をゆらゆらと味わいたいのなら、オンラインで仕事をしながらゆったりと暮らしを楽しむスタイルがおすすでです。
一緒に旅するパートナーや仲間がいれば、より良い場所に滞在することができるし、旅と暮らしの中でいろいろな話をし、関係を深めることができるでしょう。
ひとりだったら、滞在先や行動の選択肢はさらに増えるかもしれません。
「オンラインで仕事をしながら旅をする」は夢のような話ではありません。
ぜひあなたも、今のあなたにとっての「当たり前」を飛び出して、いろいろな場所で仕事をして、いろいろな景色を見てみませんか?
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