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創作過程で読んだ本③ 伊藤亜紗、村瀬孝生『ぼけと利他』

小松菜々子は昨年の夏から、今作『あわいにダンス』の創作に向けて継続的に読書会やオープンリサーチの場を開き、さまざまな本や人と出会ってきました。創作過程で読んだ本のうち、いくつかをご紹介します。

伊藤亜紗、村瀬孝生 『ぼけと利他』 ミシマ社 2022年

ぼけと利他

「抗い」があるからこそ相手を「思う」ことができる。思い通りにいかない相手と一緒にいる時間は「祈り」であり「飼い慣らされ」であり「ケアし合う」こと。

相手を伺いながら自分が変化する。一見煩わしそうに見えて実は心が豊かになるポイントなのかも。誰かのクセが私のクセを作っている。複雑に絡まり合いながら私たちは作られている。

(小松菜々子)

小松菜々子(振付・演出)|ダンサー/振付家
自分自身を宇宙の地学的混合物の表出の一つととらえ、自分の身体と天体的構造の交換可能性をパフォーマンスする。心が動かされることや思考が振り付られることをダンスと捉え身体感覚の拡張をモチーフに作品を制作。今までに余越保子、山田うん、垣尾優、井手茂太、梅田宏明、森山未來の作品にダンサーとして参加 。自身の振付作品に『モザイク』@ArtTheater dB KOBE(Kobe, 2022)、『Border』@Aoyama Spiral Hall (Tokyo, 2019) など


公演情報

dBアソシエイト・アーティスト小松菜々子 新作
『あわいにダンス』

日程:2023年2月4日(土)・5日(日)
集合場所:アトリエKOMA(兵庫県神戸市長田区駒ケ林町2丁目2−3
詳細は下記の記事をご覧ください。


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