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SNSを自分らしく使う方法:変わるインセンティブとユーザー心理

はじめに

最近、使っていなかった複数のSNSに登録し、意識的に使い始めています。それは、ユーザーの心理が変化していることを感じているからです。

変わるSNSのインセンティブとユーザー心理

例えば、X(旧Twitter)は、
インプレッション(閲覧数・いいね数・コメント数などの反応)の
インセンティブがかなり変化したため、
ここ2年で雰囲気が急激に変化し、極端になった面があります。

インプレゾンビ
(ホットな投稿に適当なコメントをし、その閲覧数でお金を稼ぐ)が
許容されている状況は、ユーザーの大きな不快感を招いています。
また、議論になるようで議論にならない言葉の応酬には、
全く生産性がないと辟易する人も増えてきているでしょう。

Threadsの試み

Threadsはメタ社がXに対抗するために始めたサービスですが、
そのような不満を吸収するような設計になっているように感じます。
インプレッションに応じて金銭は発生しますが、
インフルエンサーが他のSNSでのバズのノウハウを持ち込もうとしても、
大してインプレッションを稼げません。
フォローよりもおすすめの投稿が優先されますが、
自分が発信した内容やプロフィールにより、
即時おすすめが更新され、
共感性の高いポジティブなやり取りが発生しやすいよう設計されています。

SNSの競争激化

SNSはそれぞれの設計やインセンティブが異なり、
これからはますます「使い分け」が重視されていくことになります。

その中で、マイナス要素や負荷の大きいSNSは、
他のSNSの同等の機能にユーザーを奪われることが
ますます発生するでしょう。
SNSはユーザーの「可処分時間」と「情報発信量」の奪い合いが
加速します。

ユーザー視点の注意点

ユーザーの立場として特に注意しなければならない点があります。

一つは、エコーチェンバー・フィルターバブルです。
自分の好きなもの・関連しているものの情報だけを
フォローしてしまうようになることです。
似た人を発見してつながったり、興味ある事を深堀できるできますが、
それ以外のものを異物として排除したくなってしまうことに
陥らないよう注意しなければなりません。

二つ目は依存性です。
ぼーっとしたいときについ時間をSNSに費やしてしまいがちになります。
「いいね」やコメントなどのインプレッションを稼げる快感を
継続して得ようとする中毒に陥らないよう気をつけなければなりません。

しかし、情報発信のツールとしては非常に強力であることは疑う余地がないため、現在は「賢く使っていく」というのが妥協点のように思われます。

SNS使い分けのメリットの一例

私の場合、本を読むことに興味がありますが、
Instagramで本を探すと、
それこそ無限に本のタイトルを探すことができます。
誰かが投稿したものであるため、
何かしら面白いということは保証されています。

今後の読書ライフを楽しくするツールです。

SNS時代の成熟

どの大型SNSも成熟しており、
単にインフルエンサーになるのであれば、
そのノウハウは言語化・マニュアル化されているようです。
ただ、従来のインフルエンサーは、
それぞれのプラットフォームに過剰適応していたと言っても
過言ではありません。

多くの人が、
プラットフォームのルールをHack(適応し、利用する)する方法を
考えるようになりました。

評価経済(お金ではない信用を稼ぐ経済)に入り、
その社会的信用を使って、
さらにビジネスを展開したりマネタイズするというのは、
SNSができてからの多くの人の夢でした。

しかし、その「うまみ」は以前よりもだいぶ少なくなってきています。

起業・ビジネス視点でとらえなおす

そこで、一段抽象化して、
起業・ビジネスという視点から捉えなおしてみます。

SNSでインフルエンサーになることの信用構築・マネタイズというのは、
ビジネスでの一つの型と捉えることができます。
別の型と組み合わせてもよいと考えることができれば、
SNSへの過剰適応を避けることができます。

情報発信の前に、特定のSNSにとらわれず、
その人自身が「何を目的として何を得たいのか」というプロジェクトを
明確化する必要があります。
SNSの情報発信は、その得たいものを得るための手段です。

今後は、フォロワー数やインプレッション数ではなく、
その質が問われるでしょう。
例えば、コアなファンや本当に自分の提供しているものに興味がある人向け
であれば、今も極端なインプレッション数を稼ぐ必要はないのです。
設定したプロジェクトに役立つ反応のみが、
今後ますます重視されるようになると考えます。

まとめ

以上の様に、
SNSは成熟したものの、以前よりもその使い方に変化が生じやすい状況にあります。
SNSの使い方・使い分け、自分のプロジェクト達成のための手段としての利用方法の構築を、
この機会に見直してみてもいいのではないでしょうか。

参考リンク


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