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なぜ薬が飲めないのか

私は薬を飲むのが苦手だ。

どれくらい苦手かというと、薬を飲まなければと思ってからポーチに手を伸ばすまで1時間はかかる。
服薬以外のやるべきことを全て終わらせた時、気づいたらスマホやパソコンを開いてネットサーフィンをしている。
無意識に逃避してしまっている。

酷い時には包装から取り出してにらめっこしたまま2時間経過したこともある。
無理すぎて2時間ずっとSNSで大騒ぎしていた。
フォロワーからしたら2時間の葛藤をずっと実況されて、迷惑もいいところだ。

主治医に服薬に毎日2時間かかる話をしたら、絶句された。
言葉通り、言葉を失い、診察室に束の間の沈黙が訪れた。
服薬ゼリーとか、ヨーグルトとか、いろいろ試してみたもののうまく行かない。
現状の解決策は、とにかく頑張る。
これしかない。

食後の薬を「食後」に飲めた試しがない。
塵も積もれば山となり、侮れない時間の損失が服薬という作業によって生まれている。
塵というか丸めたティッシュくらいには大きい。


で、そもそも何故こんなことが起きているのか。
薬が苦手な原因を考えると、4つほど思い当たることがあった。

1. 不味い
 私の味覚が過敏気味なのもあるかもしれないものの、とにかく味が駄目。
 無論味わおうとしている訳ではないなだけれど、口に入れた途端から喉を通り過ぎるその一瞬まで、とにかく胃を掴んで揺さぶってくるような吐き気に襲われる。そもそも包装から出した時点で気持ち悪くなる薬もある。

2. むせる
 薬を飲みこむのが下手で、ほぼ毎日のようにむせる。
 吐き戻してしまって着替えが必要になることもある。

3. 面倒臭い
 三日坊主に毎日の服薬は至難の業。

4. 引け目
 これは見て見ぬふりをしている大きな問題。
 薬を飲むことは自分が病気であることを認めることになる……のかな。


ざっと、こんな感じ。
しかし毎晩重ねた葛藤があって、本当はもっと多くのことを考えている。
4つまとめて書くのは大変だから、いつかそれぞれについてちゃんと書けたらいいな。


あ、また服薬から逃げている間に記事が1つできてしまった。

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