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УВБ-76に告ぐ

УВБ-76とは英語で表記するとUVB-76。さてUVB-76とは何だろうか?
ずばりソ連時代から続く、ロシア国内から流されているであろう短波放送のこと。1日中、同じブザー音を流し続けている。
現在でもロシアが流しているそのブザー音は、さまざまな人の興味をわきおこし、あるいは恐怖をかきたて、さまざまな憶測を呼んでいた。何かの暗号だとか、未来からの伝言だとか、宇宙人からの警告だとか……

お聴きになりたい方はYou Tube等々で確認されたし。
https://www.youtube.com/watch?v=c55-WZ8hrlo

ここでウィキペディアからの引用。

西側諸国のリスナー達は2021年の末頃から、UVB-76で音声放送が従来よりも頻発したことを観測し、当時のロシア政府はウクライナ領土に野心が見られて西側諸国と関係が悪化していたことから、「大規模な軍事行動の予兆か」と推測された。2022年2月24日にロシアは宇露の実効支配線を突破し、2022年ロシアのウクライナ侵攻が始まった。

ウィキペディアから引用

もう、ほぼ結論は出ているんだ。
未来だの宇宙人だの、そんなことよりもっと恐ろしい、もっと凶暴な、愉快なことなど何ひとつない、現実的な業務連絡だったんだ。そして、この当たり前の結論に伝統芸能らしさを感じるのは私だけだろうか?

寅さんがフラれる。カツオのテスト結果が悪い。世の中には大切な3つの袋があるというスピーチ。もはや伝統芸能だ。
それに比肩するほどの伝統芸能を、ロシアがやり続けていた。すなわち、暗号を送って、送られた側が行動する。

プリゴジンの死もロシアにとっては伝統芸能だだろう。もしプリゴジンが寅さんを見ていたら、サザエさんをみていたら、日本の結婚式に出席していたら、結末は違ったのかもしれない。

ことほど左様に、伝統芸能というのは大切なんだ。伝統芸能、それは「お約束」と言い換えてもいい。お約束とは、絶対にやらなければならないこと、やったら必ず拍手をもらえることだ。
ビートたけしが登壇するとき、必ずつまずき、必ずマイクに頭をぶつける。あれなんだ。あれがいいんだ。あれが見たいんだ。

ああ、プーチンの拍手が見えて来た。プーチンだけが拍手している姿が。


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