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初めて公開する「aumo」リリースから5年間の振り返り

こんにちは。アウモ株式会社取締役の安藤(@_andy_1023)です。

2022年3月でおでかけ情報サービスのaumoをリリースして丸5年が経ちました。5周年のタイミングで新機能「aumoポイント」もリリースすることができました。

このタイミングで一度これまでの道のりを振り返るとともに、「aumo」の今後について書き留めておこうと思います。これを通じてaumoのことが少しでも伝われば嬉しいです。

トンネルの中を走り続けた「立ち上げ期」

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aumoはグリー株式会社の1つの新規事業としてスタートしました。
当時は「メディア事業をやる」以外何も決まっていなくて、サービス名や事業領域・ドメインを決めることからスタートしました。

事業領域は「おでかけ」の領域にフォーカスしてサービスを立ち上げることにしました。
自分の実家が小売店・飲食店を経営していて、素敵なお店を探す人に情報が正しく伝わる世の中にしたい、実店舗が長く経営をしていくインフラを作りたい、という想いがありこの領域に決めました。

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会社紹介資料より。いまもこの想いは引き継がれています。

こうして2017年3月1日にaumoをリリースします。
ですが、プロダクトメンバーは自分以外専任が不在で、他の会社や事業を担当していたエンジニアやデザイナーにヘルプしてもらっている状態でしたので、まずは仲間を集めて組織を作るところからスタートしていきました。

最初の1年は、SNSの運用代行や広告代理業といった受託事業でキャッシュを作ってしのぎながら、地道におでかけ関連の記事を作ってSEOで勝てるメディア作りを目指していました。

とは言っても特に最初の1年はなかなか結果が出ず、厳しい時期が続きました。事業やサービスが伸びないだけでなく、サービスの不具合が発生したり、サーバーが落ちてサービス停止したり、そもそもキュレーションメディアバブルが終わったタイミングでメディア事業始めることに周囲は反対的な意見も多かったです。まさに暗いトンネルの中をひたすら走り続けるような気分でした。

振り返ると当時大事にしていたのは、①自分たちは必ずうまくいくんだという根拠のない自信と考え抜いた計画を組織内部に発信していくこと②小さなことでもうまくいったこと・成功したことを会社全員で喜び褒め合うこと③競合を徹底的に分析して自分たちのノウハウに昇華させていくこと、でした。

2017年の年末くらいから実施したある1つの施策がどハマりして、そこから徐々にユーザー数が伸びていきます。リリース1年後にようやく100万MAUくらいの規模に成長、Webだけでなくアプリのリリースも完了したタイミングで「アウモ株式会社」を設立しました。

投資により大きく成長した「拡大期」

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法人化してからはグリーから資金調達(的なもの)もして、大きく投資していくフェーズに移行しました。主に人材と広告宣伝にコストを投下し、結果的にサービスは急成長してGoogleのアワードでも表彰されるサービスになりました。(アプリの詳細な話は以前書いたこちらのnoteをご覧ください)

組織も一気に300人くらいの規模に膨れ上がりました。この急拡大があったから今があると思いつつ、事業も組織も振り返ると反省と学びが多かった時期でもあります。

またサービスとしても、これまでのSEO特化の記事サイトから、位置情報や閲覧データを活用したレコメンドシステムを導入したり、ユーザー投稿を活用したCGMサービスを展開したりと、新しいチャレンジを進めていきました。

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ユーザーに求められるサービス作りを追求しながら、会社としても収益がしっかりと出せるフェーズに徐々に移行していった2020年。コロナがやってきました。

地獄のような「コロナショック期」

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2020年4月に緊急事態宣言が発令されました。そのタイミングでユーザー数と売上が激減、一気に1/4くらいになり、経営判断として事業・組織の縮小を決めました。

そこから3ヶ月くらいは会社を始めてから一番しんどい時期でした。一緒に働いてくれていた社員のみんなや取引先のお客様にも多大な迷惑をかけました。全てを投げ出したくもなりましたが、なんとか復活させるんだという強い想いで踏ん張りました。

緊急事態宣言が出た直後くらいに戦略を大幅に転換しました。それまではグルメや観光系のコンテンツをメインにしていたところから、コロナ禍でも人が動くような近場のおでかけスポット(コンビニ・スーパーマーケット・量販店など)に領域を一気に転換させます。この辺の話は以前執行役員の@ShunichiUbukatablogで以下のようにまとめてくれてます。

2020年以前は国内中心ですが外食や旅行といった”ハレ”に近い内容をメインに、メディアとしても法人ビジネスとしても繰り広げていました。おでかけの範囲としていうなれば遠い方と言いましょうか。一方で、2019年のメディアチーム合宿(1年に1〜2回ほど実施してます)にて、「日常使いのコンビニやスーパーへの買い物もおでかけの世界だよね〜」という会話が出ました。その時は「いつかやろう」という意思決定で終えたのですが、翌年のコロナ禍で話していたような近いおでかけの範囲が重要視されていきました。

戦略がはまったこと、そして組織が同じベクトルを向いたことが大きかったです。今までやってきたこと(グルメ・観光領域)を全て一度止めて、新しいことに全振りしました。自分でもその意思決定をしながらも少なからずは「本当にやるのか?」という気持ちはありました。ただ、そこでみんなも状況を打破するために覚悟を決めてくれて組織が1つになり、その爆発力が再成長に繋がっていきました。

7月ごろから徐々に回復、夏以降はGo toキャンペーンなどの追い風もあり、ユーザー数はギネスを突破しました。
※2020年の振り返りはこちらのnoteに詳細あるのでご覧ください

第2創業期に移行した「再成長期」

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2021年に入ってから、それまでほとんど停止していた採用活動も再開。まさに第2創業期がスタートしました。

サービスとしても、コロナを迎えたことで更新性や最新情報がユーザーに求められていく環境に変化してきたと思ってます。それを踏まえて最新の活きた情報をどうやって収集してユーザーに提供するか、というところにフォーカスしたサービス作りを進めていきました。主にやってきたことは以下です。

・記事ページのスポット情報のコンポーネントに口コミを表示
・投稿UIのアップデート
・バッジ機能のリリース
アプリ内施設ページのアップデート
・トップユーザー制度の導入
aumo AWARDの開催
etc...

こういった取り組みが実を結び、2021年以降は緊急事態宣言やまん防が発令されても影響を最小限に抑えながら、中期的にしっかりと事業を伸ばすことができる構造を作ることができました。

日本観光振興協会が出している調査リリースでは、国内の観光関連サイトの中で閲覧者数5位※を記録。成長率は2年連続で1位を獲得して、外部からも評価を得ることができる規模まで成長できました。
※2021年ヴァリューズ社の独自調査でスマートフォン5位

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まだまだ課題は山積みで、やらなければいけないこともたくさんありますが、コロナ以降も順調に成長できています。(社員・ユーザー・顧客に感謝!)

今後のaumo

おでかけ情報サービス「aumo」が目指しているのは「ユーザーとロケーションのマッチングを最適化すること」です。
ここまで順調な再成長のストーリーを書き綴ってきましたが、まだまだやるべきことはたくさんあります。

より多くのユーザーさんに使ってもらうために、「3年でユーザー数を3倍にする」という目標を掲げています。達成に向けた施策や開発計画がたくさん控えてますし、それをより高い精度でブラッシュアップしていく必要があります。

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例えば先日リリースしたaumoポイントのリリースもその1つです。
aumoのユーザーがおでかけを楽しみながら報酬も貰えちゃう、報酬も様々なおでかけ関連施設とネットワークがあるaumoだからできるもの(お食事券や宿泊券、レジャー施設の入場券など)を提供して、また次のおでかけのきっかけ作りを生み出していきたいと思ってます。(ただまだ100分の1くらいしかできてませんw)

またアウモではここまで話したメディア事業と別に、昨年からSaaS事業を立ち上げていたり、今期から別の新規事業もスタートする予定です。


というわけで人が全く足りていません、絶賛採用活動中です!

▼会社紹介資料

▼aumo採用について

▼aumo Techblog


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