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絵描きの息子、おとしだまに小学生の頃の望みを思い出す


ウーパールーパーを買うんだ



除夜の鐘を遠くに聴きながら
考えていたんだ
僕は寒いベランダから
冷たくてきれいな夜空の星を
みていた
静寂

年の移り変わりを示す鐘の音とは違う
凍るような音階が
どこからともなく
額の奥で共鳴する

夜空の星が
ぐんぐん近づいてくる
夜空の音が
どんどん近づいてくる
星が? 音が?
違うよ
僕が近づいていってるんだ

僕は夜空に向かい
「ありがとう」って言ってみたくなる

「ありがとう」って言おうとしてる僕は
存在している?
夜空に近づいている僕は
存在している?
そんなことを考えている僕は存在している?
疑ってみる

「我思う故に我あり」

うしろから
ブランケットを抱えた母さんが
ベランダに出てきて
「あけましておめでとう」と言った

「ありがとう」を言おうとしている僕も
星に近づいて手を伸ばしている僕も
「あけましておめでとう」と言われた僕も
きっと全部存在している

そう思ったら
夜空の赤い星から
おとしだまが降ってきたんだ

母さんの大切な魂のお友達が
今の僕に夢のたくさん入る
心の箱をくれたんだ
僕の存在に虹色の太鼓判を押すように

だから僕は声に出して
「ありがとう」って言う
心の底から「ありがとう」って言う

抱えきれないほどの夢を
無限の容積を誇る箱に詰め込むよ

そして存在する僕は
ずっと前から欲しかった
「ウーパールーパー」を買いに行くんだ

↑ ↑ ↑

デカルトの好きな変なムスコくんになって、詩のようなものを書いてみました。


ウーパールーパー


画像は、彼が小学生の時に書いた詩画です。
内緒で出しちゃいました〜

最近のペットショップで、ウーパールーパーって売ってるのかなあ。

相変わらずのろまは変わりませんが、
今年もどうぞよろしくお願いします。



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