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導入後すぐ300人以上が活用!サントリー社内で広がる耳を使った学び方

「耳で聴く本」として近年利用者が増えているオーディオブック。
日本最大級のオーディオブックサービスの「audiobook.jp」は、個人の利用だけでなく、法人向けのプランもあり、多くの企業の方々に利用していただいています。

人材育成の教材として、あるいは企業の福利厚生としてオーディオブックの良さはどんなところにあるのでしょうか。今回は「audiobook.jp 法人版」導入企業の一つであるサントリーホールディングス株式会社の​辻佳予子(つじかよこ)さんにお話をうかがいました。

サントリーホールディングス株式会社 辻 佳予子さん

辻 佳予子さん
サントリーホールディングス株式会社 ピープル&カルチャー本部 課長

2010年サントリーホールディングス株式会社入社。サントリー食品インターナショナル株式会社にて果汁飲料、天然水のブランド戦略、商品開発を担当。2019年同社戦略企画本部にてブランドマネジャーの育成を担当。マーケティング畑から人材育成領域にキャリアを拡げる。2021年同社ピープル&カルチャー本部サントリー大学にて、新入社員からシニア層まで人材育成に携わる。

「耳からも情報を得られる」を実体験して導入を決断

――サントリーホールディングス株式会社様では「audiobook.jp法人版」を導入していただいています。まずは導入にいたった経緯についてお聞きできればと思います。

辻:私は2021年に現在の人事部門に配属されて、全社の人材育成のマネジャーというお役目をいただいています。

簡単にいえば社員の学びを促進するというミッションに携わっているわけですが、私自身学びたい意欲があるのに、仕事と育児でなかなかその時間がないという状況でした。特にそれまで長くマーケティングの部門にいたので人事について本を読んだり学んだりする時間が必要だったのですが、とにかく時間がありませんでした。

同じような環境の社員はきっと多いだろうと思っていたところに、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)でオーディオブックの紹介をしているのをたまたま見かけたんです。これはいいなと思って、翌週のミーティングで社員の自己啓発のために導入してみない?と提案してみました。

――反応はいかがでしたか?

辻:その時は残念ながら賛同を得られませんでした。やはり「本は目で読んで理解するもの」という考えが主流で、耳から得た情報だけで本当に学びになるのかという懸念があったようです。

弊社の人事には読書家が多くて、読みながら大事なところをノートにメモするという読み方が部内で定着していたんです。「メモを取るのが大事なのに、歩きながら耳で聴いていたらそれができないのでは?」と心配する意見もありました。

――熱心な読書家の方が多かったんですね。

辻:そうですね。これではまだオーディオブックの導入は進められないなということで、まずはオーディオブックを個人的に利用してみたら、やっぱり使い勝手がよかったんです。「これいいのにな」ともやもやしていたところに、ちょうどオトバンクさんから「営業に行っていいですか」とお話があって。

――すごいタイミングですね!

辻:そうなんです。その時に上田さん(オトバンク会長)が来てくださって、会議にいたメンバーの前でオーディオブックについて説明してくれたのですが、人間は成長の過程でまず耳で言葉を聴いて覚えるため、耳から情報を得ることは決して不自然ではないというお話や、人によって目から情報を得るのが得意な人、耳からが得意な人という得手不得手があるというお話がみんなに腹落ちする内容でした。

それで一定期間お試し利用をさせていただいて、メンバーたちも便利だし耳から情報を入れても理解できるということを体感できたので、導入してみようとなりました。

――ありがとうございます。辻さんが感じているオーディオブックの利点はどんなところにありますか?

辻:たくさんあるのですが、単純に耳「だけ」でいいところですよね。日中はほとんどデスクワークをしていますし、仕事以外の時間もスマホを見たりしているので、目を休ませつつ情報を得られるのがいいと思っています。

私はもう老眼が始まっていて小さな字が見にくいんですが、オーディオブックはそういう目の事情は関係ないですし、何かをやりながら聴けるというのが本当に便利だと思っています。たとえば子どもの寝かしつけの時は部屋を真っ暗にしますから、基本的に何もできないのですが、オーディオブックなら聞けますよね。

――子育てでは活用の場が多そうですね。

辻:公園や児童館で子どもが遊んでいるときに、親が退屈してついスマホばかり見ていたら、子どもがどこかへ行ってしまった、みたいなことって現実にあるんですよ。でも、オーディオブックであれば目は常に子どもを見ていられますから安心ですよね。

もう一つ、読み上げの速度が変えられるのも利点です。目の読書では速読が苦手でもオーディオブックの倍速なら聞けることもありますし。

オーディオブックを聴きながらお子さんの様子を見守る辻さん

サントリー内で広がるオーディオブック

――今年の3月に導入していただいてから数カ月経ちましたが、社内の反応はいかがですか?

辻:「audiobook.jp 法人版」は企業内大学の「サントリー大学」にて一部会社補助で社員に提供しています。他にも社員の自己負担額が同じeラーニング系のコンテンツを複数提供しているのですが、利用者数はオーディオブックが断トツで、現在300人以上が利用しています。導入して3カ月ほどでこれだけ利用者が増えるというのは、やはりニーズがあったんだなと実感します。

――今後オーディオブックの活用方法として考えていることはありますか?

辻:会社として社員に読んでほしい本を選んで、「おすすめ本」としてアプリの中で社員に提示することを、本施策の導入に尽力してくれたチームの平越さんが検討してくれています。

――他の導入企業様も会社ごとに「新入社員にはこの本を読んでほしい」など課題図書を設定しているところもあるようです。辻さんご自身はどういったシーンでオーディオブックを利用していますか?

辻:子どもが今5歳なのですが、毎晩布団に入って寝るまでにちょっとしたお話を聞かせる時間があるんです。それが終わったら寝るんですけど、こっちが起きていると子どもも寝ないので、寝たふりをするんです。

でも、そうしてもすぐ寝てくれるわけではなくて、大体30分から45分くらいは寝たふりをしていないといけないんですよ。そんな時間に子どもからは見えない方の耳にイヤホンを付けてオーディオブックを聴いています。子どもに気づかれずに読書ができます(笑)。

あとは通勤中や身支度をしている時ですね。身支度をしている時は「聴く日経」をよく聴いています。それと、先ほどのお話にもありましたが、子どもの見守り中にもよくオーディオブックを聴いています。

――最後に辻さんのおすすめの作品などがありましたら教えていただきたいです。

辻:たくさんありますし、どんな人に向けてのおすすめかにもよると思うのですが、若手社会人の方であれば『聴く日経』はいいと思います。ただ、どんなニュースが一面(社会への影響力が大きいニュース)に来るのかという感覚は持っていた方がいいので、紙面や電子版にも目を通すことをおすすめします。

夢をかなえるゾウ1』もおすすめです。ガネーシャという神様と若者のやりとりで自己啓発のことをカジュアルに楽しく学べます。

それと「ジャパネットたかた」の高田明さんの自伝の『伝えることから始めよう』も、マーケティングや戦略部門の方はもちろん、どんな仕事でも大切な「伝える」という能力を学べる本ということでうちのメンバーにもおすすめしました。

あと、ビジネス書や自己啓発書だけでなく、文芸書や趣味の本などを聴くのもいいですね。いろいろな本を聴くことで人間の幅が広がったり、さまざまな知恵を得たりして、結果的に会社でのパフォーマンスアップに繋がると思うので、幅広いジャンルの本を自由に聴けるっていうのも「audiobook.jp 法人版」の魅力だなと感じています。

――貴重なお話をありがとうございました!


サントリーホールディングス株式会社様は、2015年4月から企業内大学「サントリー大学」を開校し、人材育成に力を入れています。
辻さんは「デスクワークの人もいれば、自動販売機のルートセールスの人や外食に携わっている社員もいるなかで、その人が学びやすい環境が多様に用意されていることが大事」と言います。
すでにさまざまな学び支援ツールを導入されている中で、耳を使った学びが可能な「audiobook.jp 法人版」は、仕事や家事・育児で忙しい方々の新たな学び方として定着し始めているようです。

【audiobook.jp 法人版の詳細はこちら】

また、まずは個人でオーディオブックを使ってみたいという方は、会員数250万人の日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」をお試しください。

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