見出し画像

サーキュラーエコノミー勉強会を開催しました

こんにちは。Au Kurokawa編集長の北山です。先月、Au KurokawaとAu Pan & Coffeeのチームメンバーが集まりオンライン勉強会を開催しました。

テーマは「サーキュラーエコノミー」。私たちのプロジェクトをサーキュラーエコノミーの観点から問いなおすというものです。

サーキュラーエコノミーとは、あらゆる段階で廃棄を出さないように資源の循環的な活用を図りつつ、環境にとっても経済にとっても価値の最大化を目指す社会経済システム、と私たちは理解しています。

いやパッと聞いただけじゃわかりにくいー。。
(詳しくは環境省の白書をご覧ください)

出典:令和3年版「環境・循環型社会・生物多様性白書」(環境省)

勉強会には講師にサーキュラーエコノミー研究家の安居昭博さんをお招きして、みっちり2時間講義と意見交換をさせていただきました。

安居  昭博(やすい  あきひろ)さん

安居さんとは2020年秋に黒川温泉旅館組合が始めた堆肥事業「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」で、鴨志田純さんとともにプロジェクトを伴奏していただいてからの親友です(勝手に言う)。
(参考:黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト

今回のお話も快くお受けいただきました。

勉強会のきっかけ

「地域の食のハブとしてAu Kurokawaが掲げている”地産地循”やコンポストの活動を、どのように進めてどのような効果を期待するべきか」

「Au Pan & Coffee、パンとコーヒーのお店で使用する包装紙やショップカードを準備するにあたり、その素材ややり方をどのように考えたらよいのか」

そのような実際に出てきた課題やクエスチョンを思い切って専門家に聞いてみようというところから、この会が実現しました。

勉強会では、数年前に安居さんからお聞きした内容に比べて世の中が格段にアップデートされていることを窺い知ることができましたし、今私たちにとって足りない知見や実行すべきアクションも明らかになりました。

例えば、コーヒーの容器ひとつとってもサーキュラーエコノミーの視点に立つといろいろなことがみえてきます。

"果たして、容器の素材を土に還る生分解性の素材に変えるだけでサーキュラーなのか"

あらゆるものには上流(素材)から下流(廃棄)に至るまでのフローがあります。素材の変更はそのうちの一部でしかない。環境や経済にとってさらに有用なこととしては、まずマイボトルの推奨やリユースアクションがあり、その次のステップとして素材の検討があるのだと。

ふむふむなるほど。

当日は概念図などを用いてわかりやすくご説明いただきました。

なぜサーキュラーエコノミーの視点を取り入れるのか

これからAu Kurokawaは、この地域の食のハブになるために施設を建て、仕組みを作り、地域の関係性を育み、中長期的な挑戦を実行していきます。

それは今の温泉街をより良いものにしたいという思いとともに、この地域でこれから生計を立て暮らしていく次の世代に対してもきちんと健全な状態で地域を引き継ぎたいという気持ちから始まっています。

そのためには大量生産、大量消費から脱却し、サーキュラーエコノミーの視点を導入して、経済性だけでなく、環境にとっても社会にとってもポジティブな地域になる、そんな構造変革を起こす必要があると考えています。


***

黒川温泉で行った堆肥活動の際は、私たちに経験値が無かったためとにかくやってみよう、「Learning by doing(実践しながら学ぶ)」というキーワードで一心不乱に取り組みました。

今回のプロジェクトもこの地域では前例のない大きな挑戦になります。まさにLearning by doingの精神をもって突き進んでいきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?