デザイナーと協働するデザイナー
こちらのマガジンは、宣伝会議が運営するウェブメディア「アドタイ」で連載中の「クリエイティブ・ディレクターのプロデュース術」をご紹介します。
今回はVol.3「デザイナーと協働するデザイナー」について。
クリエイティブ・ディレクターとしての仕事の内容が、経営に近くなればなる程、クライアントから求められることは「企業・事業のブランド価値を上げること」です。もちろんそのブランド価値を上げた結果には数字が付いて来なくてはなりません。
経営者との会話は、商品、サービス、チャネル、VI、広告等の包括的なデザイン、クリエイティブ、コミュニケーションの話しとなり、具体的なアウトプットの細かいフィードバックの話をするわけではありません。
求められることは、ブランドや事業が向かう方向「大きなコンセプトの策定」とそのコンセプトを実現する「世界観や具体策のマネジメント」です。つまり、経営に近づけば近づくほど、自分でデザインの作業をするという行為からは離れていきます。
デザイナー・クリエーターは、クリエイティブ・ディレクターとして他者との協働を通じたこの様な働き方もある事を意識し、自分が将来的にどの様な存在になりたいのか、意志を持ちながら活動していくことでまた新しい選択肢が見えてくると思います。
<問い>
クライアントはクリエイティブ・ディレクターに何を望んでいるのか。
<気付き>
企業やブランドの価値を上げ、最終的には数字へ繋げていくこと。その為に必要な総合的なデザインを求められています。大切なのは、デザインの起点となるコンセプトをデザインする事。そしてそれを実装すること。誰が手を動かすかは重要ではありません。
上記問いと答えについて具体例を交えて「アドタイ」コラムで詳細をご説明しています。
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室井淳司