![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14154269/rectangle_large_type_2_1ffcfcbe29e0e9dd3209a41297b326eb.jpeg?width=800)
顧客が先か?ビジネスモデルが先か?
日経電子版の記事【孤高の成長企業、業界なんていらない】は、業界とは一線を画して成長する企業を追ったリポートです。
確かに、業界という存在が、既存のビジネスモデルのスキームに縛られてしまっているとしたら、変化の激しいコト消費の時代に顧客のニーズを吸い上げていく事は難しいかも知れません。
顧客の欲しているプロダクト(モノ・サービス)を提供するには、顧客のニーズを把握しなくてはならず、顧客を起点としてそのニーズに応えられるようなコンセプトを打ち立てる必要があります。つまり、顧客が先にあって、その上に今までにない新しいビジネスモデルが築かれるのであって、決してその逆ではありません。
その意味で、既存のビジネスモデルの団体である所謂業界は、ビジネスモデルありき、顧客不在のビジネスモデルが先になっていないか検証する必要がありそうです。
記事で紹介されている、独自のビジネスモデルを打ち立てた企業の事例を整理してみると――
▶独自のビジネスモデル
(企業)・・・・・・(コンセプト・ビジネスモデル)・・・(ポイント)
●コスモス薬品・・・小商圏型メガドラッグストア・・・ドラッグストア+
コンビニ+スーパー
●ファーストリテイリング・・・ライフウェア・・・・・・着心地+高品質+
ファッション性+誰にでも手が届く価格=究極の普段着
●アイリスオーヤマ・・・ユーザーイン企業・・・・・・小売り+卸+メーカー
●宝島社・・・付録戦略・・・・・・ブランドアイテムの付録=雑誌コンテンツの一部
●PPIH・・・ドンキホーテ・・・個店主義(スケールメリットを生かした60%の
共通商品+40%の店独自仕入れ+店独自の棚割り)
これらの企業に共通しているのが、どのような形で顧客に接していくか、という顧客が起点のコンセプトであり、既存のビジネスモデルに囚われない独自性にある事は明らかです。そこには業態はあっても、業界は存在しません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?