《連続投稿571日目》今求められるリニューアルとは~どこをリニューアルするか?~
日経電子版の記事【ユースキン製薬、主力商品をリニューアル】では、創業65年を機に、9月に主力のスキンケア商品をリニューアルするユースキン製薬がリポートされています。
企業にとって、主力商品のリニューアルは、そのベクトルを間違う訳にはいかない真剣勝負です――どこを、どう変えるのか?――。
日経電子版にもリニューアルに関する記事は頻繁に掲載されますが、この記事の事例はどのようなリニューアルでしょうか――
▶ユースキン製薬の主力商品リニューアル
① ビタミン系クリーム「ユースキンA」・・・商品名を創業当時の
「ユースキン」に戻す。
② 敏感肌向けスキンケア商品「ユースキンS」・・・「ユースキン
シソラ」に変更。
③ 成分・効能は変えない。
④ チューブタイプ・・・キャップを取り外して指を入れ最後までクリーム
を使い切ることができる。
⑤ ボトルタイプ・・・手になじみやすい丸みのあるフォルムにして、
プラスチック量も削減。
⑥ ポンプタイプ・・・ワンプッシュで両手に適量の1グラムが出る工夫。
・・・コンパクトサイズにして洗面台などに置きやすく。
こうしてみると、この事例は、一般論としてリニューアルの教科書、今の時代に求められるリニューアルの王道のように思えます――
▶リニューアルの王道
(1)成分・効能・味等、プロダクトの根幹に関わる部分のリニューアル
は慎重に。(⇨上記③)
(2)商品名・パッケージ・ラインナップ等、プロダクトの外観は、分かり
易くする。(⇨上記①②)
(3)UX(ユーザーエクスペリエンス)、使い勝手を改善する。
(⇨上記④⑤⑥)
(4)ESG・サステナビリティ・エシカル消費等への配慮。
(⇨上記④⑤)
変わらぬ良さ+分かり易さ+使い易さ+自然に優しい……UXやサステナビリティへのきめ細やかな配慮は、ユーザーの受ける印象、共感を大きく向上させそうです。
(付記:リニューアルに関しては、下記の拙稿でも考察しています。)
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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