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データがデジタル化され共通語となる時に何が起きるか?

 日経電子版の記事【ヤフー・LINEが狙うスーパーアプリ 上海で体験】は、記事から引用するなら「現金による支払いをキャッシュレスに置き換えるモバイル決済アプリ。しかし決済だけが目指すゴールではない。タクシー配車やモバイルオーダー機能を組み込み、サービス利用から支払いまでをシームレスにつなげる」という『スーパーアプリ』に関するリポートです。

  


 そもそも、このような事が可能となるのは、個人情報・決済・配車・予約など様々なデータがデジタル化され、共通の情報基盤として活用可能なエコシステムが存在するからです。――様々な機関に分散し融通の利かなかった情報は、デジタル化されることによって、プライバシーなどを含めたセキュアな環境を前提に、情報のエコシステムを形成するようになるのです。

 このように、いわば情報の方言であったものが、デジタル化の魔法をかけることで、情報の共通語へと変貌し、一定の法規制とセキュリティーの下で広く活用できるようになると、何が起きるのか?

 情報が一カ所にプールされることで、様々な情報にアクセスし、情報と情報をリンクさせられるようになれば、より利便性が高く、精度の高いサービスを効率的に提供できるようになる事は明らかです。――つまり、その情報がもともと所属していた企業・業界の垣根が取り払われてしまい、シームレスになって、より広く横断的に情報を有効活用するデータドリブンな企業の優位性が著しく高まると考えられるのです。

▶データのデジタル化

データのデジタル化

データが共通語となる

データのエコシステムができる

企業・業界に囲い込まれていたデータがシームレスになる

データドリブンな発想の重要性



 データがデジタル化され、データのエコシステムがセキュアに機能する社会では、既存の産業構造、業界に安住していると、ユーザーのインサイトに刺さる尖ったプロダクト(モノ・サービス)の開発で、データドリブンな企業に後れを取るリスクにさらされる、と考えられます。――データがデジタル化され共通語となる時、企業は、自らの殻を破って、そのデータを広い視野に立って活用する事を迫られているのではないでしょうか。



#COMEMO #NIKKEI

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