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もっとあっても良い、伝統的食材と大手食品メーカーのコラボ

 日経電子版の記事【唐辛子使う新潟の発酵食「かんずり」、カップ麺など開発 信越ビジネス最前線】は、「西の柚子胡椒、東のかんずり」などと並び称される新潟の代表的な辛み調味料「かんずり」とカップ麺などとのコラボに関するリポートです。



 伝統的な食材、地方色豊かな食材、地域の名店の味など、文字通り「知る人ぞ知る」で、未だ全国区の「ポピュラー」な食品にはなっていないものを、大手食品メーカーのブランドに、原料として活用し、テイストとして使うなどして、個性的な派生商品、シリーズ商品を生み出す施策は、常に新しい味を求め続ける消費者にとって大歓迎なのではないでしょうか。

 しかも、このような伝統的食材と大手食品メーカーのコラボは、伝統的食材にとっては知名度を上げ新たな顧客を獲得することに繋がり、大手食品メーカーにとってはブランドを活性化させる契機となる、消費者‐伝統的食材‐大手食品メーカーの3者がWin-Win-Winの関係になるポテンシャルがあると考えられます。



 食べ慣れたブランドから、初めて知る、あるいは憧れの食材を使った個性的な商品が登場すれば、買ってみたくなるし、そのブランドにもう一度親しむきっかけにもなりそうです。そして、記事の事例の「かんずり」など、伝統的食材そのものを試してみたくなるはずです。
 伝統的食材と大手食品メーカーのコラボは、食における新たな出会いの場、ちょっとしたイノベーションなのです。




#COMEMO #NIKKEI

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